経済産業省原子力安全・保安院が18日16時ごろから開催予定だった「第7回ストレステスト意見聴取会」について、一般傍聴を禁止し、別室で開催することとしました。

グリーンピース・ジャパンの事務局長 佐藤潤一は「密室で行われる会議で原発の安全性は担保できない。市民の声を無視した評価の結果には一層の不満を招くことになる」。さらに「今回の委員の中には、原子力業界から金銭の寄付を受けている委員もいるため、まずこの委員たちをストレステスト評価委員から除外し、評価委員の再選出とストレステスト評価基準の策定を行うまで、ストレステストとその評価プロセスを凍結する必要がある」と語りました。

また、現在、別室で開催されている聴取会には、「一般傍聴を認めないのであれば、参加しない」と2名の委員が意思を表明し、欠席とみなされています。

聴取会に参加しているグリーンピース・ジャパンの関根彩子は「そもそも電力会社はストレステスト聴取会へのオブザーバー出席が認められているにもかかわらず、市民は同室内での傍聴が認められていない時点で、議論に偏りが出てしまいます」と訴えました。


備考:金銭を受け取っていた委員
会議の司会進行役の岡本孝司委員(東京大学教授):原発メーカーの三菱重工から200万円の寄付
山口彰委員(大阪大大学院教授):原発メーカーの三菱重工業グループのニュークリア・デべロップメント社から3385万円の寄付
(東京新聞1月12日より)



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