*世田谷区で測定された高放射線量は、声明発表後に福島第一原子力発電所由来のものではないことが判明いたしました。しかし、関東各地で高い放射線量が見つかっており、より詳細な汚染調査と専門家による除染が必要なことに変わりはありません。
東京都世田谷区で、毎時2.707マイクロシーベルト(世田谷区、12日発表)と高い放射線量が計測されました。

また横浜市でストロンチウムが検出され市が調査に乗り出したと報道されています。
すでに福島第一原発事故の影響が関東を含む広範囲に及んでいることは明確ですが、東日本全域での詳細な汚染調査が必要です。

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンの核・エネルギー担当の鈴木かずえは、
「市民の健康をまもるためには、私たちが4月11日から政府に要請しているように(注1)、東日本全域でさらなる詳細な放射線調査が必要です。また、このような甚大な影響を与える原発は早急に止めるべきです。」
と訴えました。

さらに、グリーンピースが行った福島県などでの放射線調査を指揮したグリーンピース・インターナショナルの放射線安全アドバイザーのヤン・ヴァン・プッタは、
「区の担当者は、自分たちの手で除染しようと、高圧洗浄で除染したと聞いています。これでは汚染を広げることになりかねません(注2)。今後もこのようなスポットが見つかる可能性は高いですが、安易に手を付けるのではなく知識を持った専門家による除染が必要です。」
と語りました。

注1:) 2011年4月11日に日本政府に提出した要請書
注2:) 除染についての提言
お問い合わせ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン