第3回エネルギーシフトパレードに1,500人参加 震災から3カ月、犠牲者、そして自然エネルギーへの思いを込めて
東日本大震災発生から3カ月がたった6月11日(土)、第3回「エネルギーシフトパレード」が、地震が発生した午後2時46分より代々木公園(東京都渋谷区)周辺で行われ、1,500人の市民が参加しました。

3回目となる今回は、犠牲になった方々への祈りを捧げること、もっと安心でやさしい自然エネルギーへのシフトを求めることの2つの願いをこめてパレードしました。「エネルギーシフトパレード」は、震災で深刻な被害を受けた福島第一原子力発電所の放射能漏れを受け、このような犠牲や不安な日々を二度と繰り返さないためにも、原子力エネルギーから自然エネルギーへのシフトを提唱する市民参加のパレードです。

パレード前に行われたオープニングスピーチで、呼びかけ人の一人である羽仁カンタ(FLAT SPACE代表)は、「3カ月がたった今も、原発は予断を許さない状況が続いています。パレードを行うことで市民がそれぞれの気持ちを表現する場をつくり、自然エネルギーへのシフトをみんなで実現したいです」とパレードの趣旨を説明し、参加者に呼びかけました。

また、来日中のクミ・ナイドゥ(グリーンピース・インターナショナル事務局長)もオープニングスピーチで「福島を先日訪れて地元の人々に会い、厳しい現実を目の当たりにしました。世界では、ドイツやスイスが脱原発を決定しました。原子力は、危険で、コストが高いうえに、気候変動の解決策にもなりません。自然エネルギーは、日本にも豊富にあり、子どもたちを被ばくさせることもなく、原子力の何倍も雇用を生み出します。エネルギー政策のシフトを実現する時は、今しかありません」と自然エネルギーへのシフトを訴えました。

地震が発生した午後2時46分に全員で黙とうをささげた後、約1,500人の市民が代々木公園周辺約3キロを歩き、自然エネルギーへの転換を求めました。千葉から参加した30代の女性は、「1回目に続いて参加しました。こんなに怖い思いは二度としたくない。自然エネルギーへのシフトを強く望みます」と語りました。また、東京から参加した40代男性は、「子どもと妻と参加しました。子どもたちを放射能から守るために、もう原子力に頼る政策はやめてほしい」と訴えました。

エネルギーシフトパレードは、『6.11 脱原発100万人アクション・東京』の一環として実施し、同アクションが掲げる共通メッセージに賛同しています。
1.原発を止める、止めたものは動かさない、新しく作らない。
2.子どもたちを被ばくから守るために、あらゆる措置をとる。
3.自然エネルギーを主流にしたエネルギーシフトを実現する。

呼びかけ人:羽仁カンタ(FLAT SPACE)、南兵衛@鈴木幸一(アースガーデン)、佐藤潤一(グリーンピース・ジャパン

お問い合わせ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン