【10月18日 名古屋】国連の生物多様性条約第10回締約国会議 (CBD-COP10)が本日、名古屋で開幕しました。地球が直面している生物多様性消失の最大の原因は、生息地の破壊と変化です。特に世界規模で進む過剰・違法漁業がもたらす破壊的な漁業により、海洋環境は深刻な状況にあります。締約国政府は生物多様性の急激な損失を止めるためにも、明確かつ効果的な作業計画に合意し、それを確実に実行していかなければなりません。

2004年に行われたCBD-COP7の会議は、2012年を海洋保護区のグローバルネットワークを設立する目標年に定めました。 しかしその進行は遅く、保護海域に指定されているエリアはまだ世界の海の1%にも達していません。2012年の目標を達成するために、国際生物多様性年である今年開催されるCOP10が極めて重要な会議となります。グリーンピースは今回のCBD-COP10で世界の海の40%を海洋保護区とすることを長期目標とし、2020年までに、世界の海の20%を海洋保護区にすることを合意するよう強く求めています。

グリーンピースは、今回のCBD-COP10に世界各国から合計20名の各分野の専門家で形成される代表団を派遣し会場内でのロビー活動を行います。さらに、日本人スタッフ、ボランティアも多く参加し、以下のようなアピール活動、イベント、ブース出展等、広く海洋保護区の必要性を訴えていきます。

<イベント詳細>
【10月19日(火) 17:00~18:00】
名古屋城前にて巨大メッセージ投影
場所:名古屋城の北にある名城公園内の南遊園にて 地図 >>
内容:名古屋城を背景に巨大なプロジェクターでスモークの上に海洋保護区を求めるメッセージを投影します。

【10月21日(木) 16:30~18:00】
サイドイベント※通訳入ります
場所: 名古屋国際会議場3F 234C (CBD-COP10会場内です)
内容: 『生物多様性の保護と水産資源の回復へのロードマップ――海洋保護区グローバルネットワークの設立』 (英語名:Emergency Oceans Rescue Plan: Implementing Marine Reserves Roadmap to Recovery)の発表と説明。
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【10月16日~29日 終日】
場所:フェスティバルゾーンの49番テントにあるグリーンピースのブースにて、海洋保護区の設立を求める署名活動を行います。また、ブースには海の生物の写真も常に展示しています。

<お問い合わせ>
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン