グリーンピース・アフリカのポリティカルアドバイザーを務めるルネ・ンゴンゴ(Ren_ Ngongo)は13日、コンゴ民主共和国での森林保護活動などの功績が称えられて2009年度のライト・ライブリフッド賞を受賞した。

「もう1つのノーベル賞」と呼ばれるライト・ライブリフッド賞は、人類が直面する戦争、貧困、環境保護、人権問題などの分野ですぐれた研究や活動をした人に贈られ、日本ではこれまで、科学者で脱原発を訴えた故高木仁三郎氏などが受賞している。

ルネ・ンゴンゴは、コンゴ民主共和国の西部ゴマに生まれ、キサンガニ大学卒業後、環境や人権の活動家として活躍。1996年には”Organisation Concertee des Ecologistes et Amis de la Nature” (OCEAN)を創設し、森林破壊に対抗するコンゴ人による市民活動の基礎を築いた。コンゴ森林盆地における環境破壊の影響に関する専門家で、森林地帯の地域住民に森林と環境を守る権利について幅広く啓蒙活動も行ってきた。ンゴンゴは2004年以来グリーンピースの活動にたずさわり、2008年から現職。

ライト・ライブリフッド賞の授賞式は12月2日、スウェーデンのストックホルムで行われる。隣国デンマークのコペンハーゲンで気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が開幕する3日前だ。森林破壊に起因する温室効果ガスは、全世界の年間排出量の20%を占める。ンゴンゴはグリーンピースの一員として、2015年までに熱帯雨林の破壊をストップする仕組みをつくり、産業伐採にかわる方法による地域に根ざした発展を支援するよう国際社会に訴えている。

お問い合わせ:グリーンピース・ジャパン
広報担当:村上京子 TEL: 03-5338-9886