今年設立20周年(注1)をむかえる国際環境NGOグリーンピースの日本事務所グリーンピース・ジャパンは、青森市内にコミュニケーションセンター(青森市新町1-8-8アセントビル201)を開設、本日オープニングセレモニーを行った。

ズーム
テープカットを行う一同
地元の大間漁業協同組合代表理事組合長の濱端廣文氏や地元で農業を営む荒木農場の荒木茂信氏らがグリーンピース・ジャパン事務局長星川淳と共にテープカットをし、青森の若手津軽三味線演奏者・渋谷幸平氏の演奏、そして威勢の良い鏡開きが行われ、青森の人々との交流を目指すコミュニケーションセンターが正式オープンとなった。

ズーム
大間漁業協同組合代表理事組合長 濱端廣文氏
同センターは今後約半年間、グリーンピース職員2-3名が常駐し、持続可能な漁業と海洋環境の保護をめぐる情報提供に力を入れる。また、気候変動問題の解決に向けた自然エネルギーの役割や遺伝子組み換え作物と生物多様性への影響などの情報も発信していく予定。

ズーム
地元で農業を営む荒木農場の荒木茂信氏
また昨年、南極海での調査捕鯨船乗組員による鯨肉の横流し(注2)を明らかにしたグリーンピース・ジャパン職員2名が、その横流しの証拠として東京地方検察庁へ提出した塩蔵ウネス23.5kgの確保方法のみが問題とされ逮捕・起訴されている。今年、青森地方裁判所でその公判が開かれることにも関連して、「これまで核燃料の問題など、青森の地元団体のご協力を得て行ってきた様々な問題への取り組みを足がかりに、グリーンピースの活動をより多くの青森の方々に知ってもらい理解を広めたい」とグリーンピース・ジャパン事務局長星川淳は述べ、「青森の方々と、毎年多額の税金が投入されている調査捕鯨の問題を含め、環境保護のために私たちができることは何か呼びかけて行きたい」と同センター開設の抱負を語った。

ズーム
若手津軽三味線演奏者 渋谷幸平氏熱演
開設にあわせ同センターでは、環境問題をテーマにしたミニ写真展を開催中。

注1:1989年グリーンピース・ジャパン設立。グリーンピースは1971年米国の核実験に抗議するため、11人の若者がカナダから出航したのが発足のきっかけ。
注2:プレスリリース 2008年5月15日 調査捕鯨鯨肉、調査団による横領発覚

ズーム
津軽三味線演奏者 渋谷幸平氏と握手を交わすグリーンピース・ジャパン事務局長星川淳
お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン(広報部)03-5338-9816(直通)
青森コミュニケーションセンター(広報)017-718-4417)