「GMO-FREEは今後最大のビジネスチャンス」と題したビジネス・フォーラム(グリーンピース・ジャパン主催)が本日、都内にて開催され、国内外の専門家らが非遺伝子組み換え原料の現状と日本市場への供給の可能性、そして非遺伝子組み換えを求める消費者の動向について報告した。

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非遺伝子組み換え作物の供給の可能性について話すCert ID ブラジル株式会社代表取締役社長アグスト・フレイレ氏。手前は原料サンプル。
フォーラムでは欧州、米国、南米およびアジアにおいて非遺伝子組み換え原料の認定を行っているサート・アイディ(Cert-ID)ブラジル株式会社代表取締役社長アグスト・フレイレ氏が講演し、「遺伝子組み換えでない原料は、求めれば、豊富にあります」と力説した。

「遺伝子組み換え食品は健康に悪いのではないか、逆にどういう影響があるかはっきりしないから、気味が悪い」と株式会社にんじん取締役社長の伊勢戸由紀氏は講演。

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事業者から見る消費者動向と今後の行く先について語る伊勢戸由紀代表
また日本消費者連盟副代表の天笠啓祐氏は、「食品としての安全性が確認されていない」と食をとりまく消費者の立場より語った。

ビデオメッセージを通しフォーラムに参加した非遺伝子組み換え原料のみを扱う商社、兼松株式会社穀物油脂部油脂糧課課長の大北昌彦氏は、「すべての大豆製品は日本固有の伝統商品。日本が古い歴史の中で生み出した商品の伝統や安全性は日本人としても維持したい」と訴えた。

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消費者から見る食をとりまく不安要素について語る天笠啓祐氏
「グリーンピースは、遺伝子組み換えでないトゥルーフードな原料がもっと使われるよう、企業の方々と意見交換を深め取り組んでいきたい」とグリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳が締めくくった。

お問い合わせ:
特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン
遺伝子組み換え問題担当: 棚橋
広報担当: 成沢