青森県の六ヶ所再処理工場では、ガラス固化工程の試験において発生した深刻なトラブルのために運転を停止していました。8日昼の12時40分の時点では、保安院は同工場の事業者である日本原燃から、その原因に関する最終報告書を受け取っていないないことが確認されています。ところが同日午後2時20分までに、保安院は日本原燃に対し、運転再開を了承していました(保安院に確認したところ、受け取ったのは午後1時、運転再開を了承したのは2時)。その間、最終報告書は専門家で構成される国のワーキンググループ、そして国会議員や市民は読むことさえできませんでした。密室で、しかもたったの1時間で、保安院はいったい何を審査したというのでしょうか。
保安院は国民の安全を守る責任があります。グリーンピースは保安院の無責任な決定に対し抗議するとともに、運転再開を「妥当」とした判断をただちに取り消すよう求めます。