【南極海】昨日、南極海で捕鯨活動を行う日本の捕鯨船団を見つけたグリーンピースのキャンペーン船エスペランサ号(オランダ船籍、2076トン)は、以降、霧や高波の悪天候の中、フルスピードで数百マイルにわたる追跡をつづけ、13日午後、捕鯨母船日新丸(8044トン)とキャッチャーボートの勇新丸が南緯60度を超えて北上したことを確認した。これによって、同船団が指定する“クジラ捕獲海域”を離れたことになり、捕鯨活動は行えないことになる。


“クジラ捕獲海域”を出る日新丸
「私たちの追跡によって、現在、日本の捕鯨船団は自分たちが指定した“クジラ捕獲海域”を離れた。船団は、国際的取り決めを無視して指定した捕獲海域だけでなく、南極海から直ちに撤退し、クジラ保護区に指定されている南極海での捕鯨活動を永久に中止すべき」とエスペランサ号船上からグリーンピースの海洋生態系問題キャンペーナーの野田沙京は語っている。

グリーンピースは、今後、日新丸は、捕獲海域外で洋上燃料補給を行うと見ている。また、すでに捕殺したクジラを日新丸船上にて加工・販売用に梱包しており、その積荷を、パナマ船籍のタンカー船オリエンタル・ブルーバード号に積み替える作業を行うと思われる。このパナマ船籍のオリエンタル・ブルーバード号という船は、調査捕鯨の名目を持つ捕鯨船団の一部としては登録されていない。

「捕鯨調査船として登録されていないこの船が鯨肉を日本に販売用に持ち帰ることがよいのかは非常に疑問」とグリーンピース・ジャパンの海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一は述べ、「オリエンタル・ブルーバード号のことも、この調査と呼ばれる捕鯨活動がいかに「偽」の調査活動であるかを示している」と語った。

*エスペランサ号とのライブ中継、また電話インタビューをご希望の方は広報担当ご連絡ください。

お問い合わせ:
特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン

海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一
広報担当 村上京子