ワタミ株式会社へ贈る福袋
国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、今月初旬から、日本国内で鯨肉を扱う可能性のあるスーパー、百貨店、寿司店・居酒屋それぞれの業界上位企業32社を対象に、鯨肉の販売に関するアンケートを開始した。このアンケートへ最初に回答した居酒屋チェーン『和民』を運営するワタミ株式会社(以下、ワタミ)は、その回答で、捕鯨に関わる環境問題及び国際問題を知っており、鯨肉販売を行っていないとし、同社のいずれの外食店舗でも鯨肉を販売していないことを明らかにした。

グリーンピース・ジャパンのアンケートは、日本政府が過去最大の「調査」捕鯨を今年12月から実施することに合わせて行っているもので、日本における鯨肉市場やその販売傾向などの調査が目的。アンケートの質問内容は主に以下の通りで、それぞれの回答には「はい」「いいえ」で答えるもの。

1)鯨肉に関わる環境問題及び国際問題をご存知でしたか?
2)御社は既に鯨肉を販売していますか?
3)今後、鯨肉の販売を行なう(続ける)予定ですか?
「ワタミのような居酒屋チェーン店が、鯨肉を販売しないということは、この企業がグローバルな視点に立って環境を配慮し、その経営を行っていることを意味する」と海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一は語り、「世界的に批判が高まる日本の捕鯨だが、このような取り組みをする日本企業が存在することは、世界の多くの人に知らせるべき」と結んだ。

ワタミ株式会社は『和民』など複数の居酒屋を全国展開しているが、有機野菜などを積極的に取り入れるなど、環境保全へ社を挙げて積極的に取り組んでおり、企業の社会的責任を重視していることで知られている。

グリーンピース・ジャパンはこのワタミの方針を歓迎し、オーストラリアでのホエールウォッチング体験券やニュージーランドの子供たちからのクジラ折り紙など含む福袋を渡邉美樹社長へ送付する。

鯨肉販売アンケートの回答締め切りは2008年1月15日。グリーンピース・ジャパンでは、最終集計結果を回答締め切り後に公表する予定で、現在までに回答が届いていない企業に対しその回答を促している。

くじラブキャンペーンサイト

お問い合わせ:
海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一
広報担当        村上京子