国際環境保護団体グリーンピースは、現在、横浜赤レンガ倉庫で一般公開している短編ドキュメンタリービデオ集『もうひとつの地球への旅 ~グリーンピースの見た海』(1時間15分、グリーンピース制作)を、教育機関や教育関係者から希望を募り、無料で配布すると発表した。

『もうひとつの地球への旅 ~グリーンピースの見た海』にまとめられた17本の短編は、世界の海を環境破壊から守るため、南極海、大西洋、地中海、太平洋を、エスペランサ号(オランダ船籍、2076トン)などのグリーンピースの船が周航した2005年10月から2007年2月までの間に撮影されたもの。グリーンピースの船に同行したフォトグラファーやビデオグラファー達は、各海域で海洋生態系や、環境破壊を撮影。ひとつひとつのビデオ作品は、完成と同時にグリーンピースのウェブTVサイトで発表された。15ヶ月間の航海中に制作されたビデオ作品は合計78本。グリーンピース・ジャパンがその中から日本と関係の深い内容の17本を選び、日本語版として編集したのが『もうひとつの地球への旅 ~グリーンピースの見た海』。グリーンピース・ジャパンは、10月10日より「海洋環境映像展2007」と題し、クジラと人間の関係を探して話題を呼んだネットTV番組「くじラブ・ワゴン」10話と共に、横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールで連日上映している。

「映像展を見に来てくださる方々から、海の環境破壊がよくわかるこうした映像は大変貴重だ、との声を多くいただいた」と、グリーンピース・ジャパン海洋性生態系問題担当部長の佐藤潤一は話す。「未来の世代にも海の豊かさを残していけるよう、私たちの見た世界の海の現実を出来るだけ多く教室で上映していただきたい」と、DVD配布の抱負を語った。

グリーンピース・ジャパンでは、10月15日より『もうひとつの地球への旅 ~グリーンピースの見た海』の希望者を募ることにしている(注1)。希望者は、DVDのコピー代と郵送料を支払うこと、教育関係従事者であることが条件。

『もうひとつの地球への旅 ~グリーンピースの見た海』17本の中には、地中海のクロマグロ乱獲の実態を紹介する『クロマグロの絶滅(4分17秒)』、観光客に人気のジンベイザメに迫る危険な現実を伝える『海の楽園の時限爆弾(5分16秒)』、海洋環境破壊の解決として海洋保護区の必要性を訴える『海洋保護区(12分30秒)』などがふくまれている。短編集冒頭の『呼吸』(1分20秒)は今年のニューヨーク国際広告フェスティバル賞を獲得している。

横浜赤レンガ倉庫で開催中の「海洋環境映像展2007」は、14日(日)まで。最終日14日には映像展の締めくくりとして、午後6時からグリーンピース・ジャパン事務局長星川淳と、人間と海とのかかわりを考える1時間のトークショウ「オーシャン・プラネット」が予定されている。ゲストには、LUNA SEAメンバーのギタリスト、SUGIZOと谷崎テトラ。前半30分の3人のトークの後に、SUGIZOと谷崎テトラが海をテーマに演奏する。

海洋環境映像展2007 もうひとつの地球への旅
~グリーンピースの見た海
場所  :横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール
日時  :10月10日(水)~10月14日(日)午後1時~8時
14日は午後1時から3時半まで上映 午後6時~7時
イベント「オーシャン・プラネット」
上映内容:『もうひとつの地球への旅
~グリーンピースの見た海』
短編17本ネットTV番組「くじラブ・ワゴン」全10話
入場費 :無料
注1:DVDご希望の方はグリーンピース・ジャパン(電話 03-5338-9800)までご連絡ください(担当者 成澤)。

イベント詳細

お問い合わせ:
特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン
広報担当 城川桂子