[沖縄発] 国際環境保護団体グリーンピースのキャンペーン船エスペランサ号(オランダ船籍、2076トン)は、沖縄県名護市の辺野古沖海上で普天間代替施設建設の反対行動を続けるカヌー隊が迎える中、本日午前9時ごろ、辺野古沖に到着した。エスペランサ号は到着と同時に2艇のゴムボートを下ろし、海上で待ち受けるカヌー隊と合流。グリーンピースのスタッフ10数人の乗ったゴムボート2艇と、「PEACE(平和)」、「いのち」の文字を書いた色とりどりの旗を掲げる22隻のカヌーは、普天間代替施設建設が計画されているキャンプ・シュワブの見える辺野古沖で、約1時間にわたり同施設建設反対の海上パレードを行った。

その後、グリーンピースはカヌー隊とともに、「ヘリ基地反対協議会」と「命を守る会」が座り込みを続ける浜辺のテントに到着。合同ミーティングに参加し、座り込みを続ける地元の人々と交流した。

「この美しく、生物多様性の宝庫のような辺野古の海にやっとたどりつくことが出来て大変うれしい。米軍基地建設によってこの貴重な海が破壊されないよう地元の人々に協力したい」と、エスペランサ船長のジョエル・スチュワートは語った。「米軍基地建設計画からこの貴重な生態系を守り、辺野古の海を海洋保護区にすることはここだけでなく、沖縄県の将来にとって必ず重要な選択だ」と、グリーンピース・ジャパン事務局長星川淳は語っている。


グリーンピースの船が基地反対運動の支援に辺野古を訪れるのは、2005年3月の虹の戦士号に次いで2度目。今回訪問したエスペランサ号はグリーンピース最大の船。太平洋、大西洋、インド洋、地中海、南極海などに海洋保護区のネットワークを設立することを訴えて世界の海を周航している。

エスペランサ号は、9月26日に那覇港に到着し、同港で一般公開を行った後、10月1日、沖縄市中城湾を訪れ、東門美津子沖縄市長に中城湾港泡瀬沖合埋め立て事業の中止を求める要請書を提出。埋め立て事業に反対する泡瀬干潟を守る連絡会の人々と意見交換した。辺野古沖には10月4日まで停泊し、ヘリ基地反対協議会の人々の活動を支援する予定。

また、グリーンピースのドイツ支部、アメリカ支部、日本支部の海洋生態系担当のスタッフ5名は9月23日より辺野古の海域を調査。4日には辺野古で調査結果を発表する。

ジュゴンの海を海洋保護区に!

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海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一
広報担当        村上京子