沖縄防衛局に署名を提出
普天間飛行場代替施設建設の環境アセスメント方法書に対する意見書が締め切られる本日、「ジュゴンを守ろう、アセス方法書は無効!」と訴える世界からのメッセージが沖縄那覇市の沖縄防衛局と霞ヶ関の環境省に届けられる。このメッセージは、国際環境保護団体グリーンピースが去る9月3日より、世界41カ国の支部からインターネットを通じて呼びかけ、それに応えて送られたもの。本日午前0時の締め切りまでに、世界155カ国から合計30313通のメッセージが寄せられた。うちアメリカからは5450通以上。グリーンピース・ジャパンは、メッセージのひとつひとつを印刷し、本日午前11時半に沖縄防衛局に、午後1時45分に霞ヶ関の環境省に手渡すことにしている。

下記は、グリーンピースに届いたメッセージの数例:

「基地建設を考え直してください。基地の建設で日本最後のジュゴンが絶滅してしまいます。絶滅すればもうそれが最後です。元に戻すことはできません。世界のたくさんの人々と沖縄の人々の願いとを聞いてください。それから、素晴らしい生き物、ジュゴンの願いを聞いてください。」(9月18日、イギリスから)

「環境を守るために、今、何が必要なのかを見直していただきたいと思います。「目先だけの生き残り」ではなく、我が子ら、そしてずっと先の人類、動物、環境に何が大切であるか、多くの人々が意識を向けています。是非、そうした意見・見解に耳を傾け、再検討していただきたく思います。よろしくお願いいたします。」(9月18日、日本から)

「日本の自然保護感覚を疑う声が世界にはすである。南極海で捕鯨しているためだ。南極海は国際的にクジラ保護区に指定されている。ジュゴンは日本の海に生息している。米軍基地でなく、絶滅危惧種のジュゴンを守るのは、世界の日本への評判を変えるいい機会だと思う。」(9月19日、スイスから)

環境省に署名を提出
環境省で記者会見する星川淳事務局長
環境省にメッセージを届けるグリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳は、去る9月3日、沖縄防衛局を訪れ、同局で公開している環境アセス方法書を閲覧。「環境省の管轄下にある環境アセスメント法の意図と精神を形骸化させ、大きな海洋環境破壊を許すものであるが故に、この環境アセス書の撤回と無効化を求める」との要請書を手渡している。那覇市の沖縄防衛局には、グリーンピースのスタッフとグリーンピースのキャンペーン船エスペランサ号の乗組員数名がメッセージを届ける。エスペランサ号は、世界の海に海洋保護区のネットワークを設立することを求めて周航しており、9月26日より那覇港に停泊。今回の沖縄訪問でも、ジュゴンの生息海域を海洋保護区に、と訴えている。また、辺野古および大浦湾海域の普天間飛行場代替施設建設計画に反対する地元の人々の支援を行う。

グリーンピースのドイツ支部、米国支部、日本支部のスタッフ数名は、地元の人々と協力して、辺野古周辺海域のサンゴ礁やジュゴンの藻場を調査し、地図化するために活動を開始した。

ジュゴンの海を海洋保護区に!

お問い合わせ:

特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン
海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一(在沖縄)
広報担当        村上京子(在沖縄)
城川桂子