憲法9条を活かし、核も戦争もない世界に向けて、よりいっそう働きかけを強めてまいります。 –グリーンピース・ジャパン

アメリカ軍により広島に原爆が投下されてから62年目の本日、8月6日、国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、憲法9条を活かし、核も戦争もない世界に向けて、よりいっそう働きかけを強めていく旨、声明を発表しました。事務局長星川淳の名前で発表された声明文は下記の通りです。

声明文
62年目のヒロシマ・ナガサキを迎えて

グリーンピースは1971年の創設以来、核のない世界をめざす活動を続けてきました。ヒロシマ・ナガサキの惨禍が教えてくれるのは、核兵器も、原子力発電も、プルトニウム再処理も廃絶しなければならないということです。

62年前の夏、広島にはウラン型原爆、長崎にはプルトニウム型原爆が投下されました。どちらも都市の一般住民を襲う国際法違反の無差別爆撃でした。改めて、その影響でこれまでに亡くなった40万人以上の方々のご冥福を祈り、さまざまなレベルの放射線障害を抱えて生きてこられた方々の苦しみに深く思いを致します。

私たち日本人は戦争の被害者であるばかりでなく、歴史上はじめての都市無差別爆撃を中国の南京と重慶に対して行なったことを含め、アジア太平洋地域に2000万人ともいわれる戦争被害者を生み出した加害者でもあります。ヒロシマ・ナガサキの惨禍が教えてくれるのは、戦争はもう二度と起こしてはならないということです。

日本国憲法は、アジア太平洋戦争の過ちと二つの被爆体験を経て非戦の未来へ託した玉手箱であり、9条はその中でひときわ輝く真珠です。制定以来60年、大切に守ってきた宝は、しかし使わなければ持ち腐れとなり、捨てられてしまいます。

グリーンピースは2005年の広島原爆記念日に、全世界28人の事務局長名で「NO MOREヒロシマ・ナガサキ STOP六ヶ所再処理工場」と題した声明を発表し、平和への誓いを新たにしました。残念ながら、その後も核と戦争をめぐる状況は厳しさを増していますが、私たちの決意は変わりません。憲法9条を活かし、核も戦争もない世界に向けて、よりいっそう働きかけを強めてまいります。

グリーンピース・ジャパン事務局長 星川 淳

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広報担当        城川桂子