国際環境保護団体グリーンピースは本日、東京都内で記者会見を開き、2度の火災を起こした日新丸の捕鯨活動からの引退と、クジラ保護区に指定さている南極海での捕鯨の中止を訴えた。記者会見会場は、当初、東京湾海上停泊予定のエスペランサ号船上で企画されていたが急きょ陸上に変更された。

南極海からシドニーを経由し東京湾に向かっていたエスペランサ号は、一昨日、エスペランサ号の入港手続きに当たっていたグリーンピースの船舶代理店が全日本海員組合からの圧力を受けて入港手続きを中止したため、現在、八丈島沖で、入港に向け待機している。

「日新丸は過去10年の間に2度も火災を起こしている。また、前回の1998年には直後に船上での自殺者を出し、今回は一人の方が火災により亡くなっている」と、グリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳は語る。「南極海という過酷な状況での復旧作業に、エスペランサ号の乗組員は全面的に協力した。海での過酷な労働にあたっておられる方々と私たち環境保護団体とはたくさんの協力ができるはず。誤解を解いていきたい」と、続けた。


エスペランサ号と捕鯨船団との救援活動中の会話
〜Greenpeace
グリーンピースは、数日来、同組合に面会を求めており、昨日は直接、組合事務所を訪れたが、面会できなかったため、グリーンピース・ジャパンの顧問弁護士を通じて文書を作成し、昨晩、藤澤洋二組合長あてに手紙を送付した。

グリーンピースは、記者会見後の午後3時からは、非政府組織や市民団体の活動と「表現の自由」を話しあうために衆議院議員会館内で集会を開き、エスペランサ号の入港への支援を求めていく。

グリーンピースは、エスペランサ号滞在中、水産庁、(財)日本鯨類研究所、全日本海員組合など捕鯨関係者を船上に招待しての懇談会、IWC加盟各国の大使とのレセプション、一般公開などを予定している。

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