[写真] 〜 Greenpeace/Jeremy Sutton-Hibbert

【東京】バレンタインデーの本日2月14日、国際環境保護団体グリーンピースは世界20カ国で一斉に、日本政府に対し、クジラ保護区である南極海での捕鯨を止め、地球環境への愛を示すよう訴える活動を行った。

現在、まさにクジラ保護区である南極海で捕鯨を行っている日本の捕鯨船団にもファックスが送られ、そのなかで、次のように訴えた。

「南極での大変なお仕事お疲れ様です。今日はバレンタインデーです。この“愛”を伝える日に、『南極海での捕鯨』という行為への私たちの気持ちを伝えたくバレンタインカードを送らせていただきました。69%の日本人は南極のクジラ保護区での捕鯨に賛成していません。『調査』という名目で行っているこの捕鯨は、世界中の科学者からも望まれていませんし、またそのクジラの肉も日本では一般的に食べられているものではありません。ぜひ、この保護区での捕鯨をやめて捕鯨船団は日本に戻っていただけますようお願いします。」

フランス、ドイツ、チリ、イタリア、オーストラリア、アルゼンチン、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、コスタリカ、フィジー、グアテマラ、ギリシャ、ニュージーランド、スペイン、ロシア、ウルグアイ、そしてアメリカでは、各国の日本大使館、と各国に訪れている日本人観光客に、花、ハート、チョコレート、接吻、ゴンドラでの語らいなど愛を表す表現とともに、「日本が好きです、でも南極海の捕鯨にはがっかりです!」とのメッセージが届けられた。

[写真] 〜 Greenpeace/Jeremy Sutton-Hibbert

日本政府の呼びかけで昨日から国際捕鯨委員会(IWC)“正常化”会合が行われている日本では、グリーンピース・ジャパンが同会合に参加する各国代表に対し「捕鯨から保護、これが本当の正常化」と書かれた巨大なバレンタインカードを示し、ネット上で放送しているTV番組「くじラブ・ワゴン」のロゴマークとなっているクジラの形をしたチョコレートを手渡そうとした。このチョコレートはグリーンピース・ジャパンのボランティア達が手作りで作ったもの。

「現在行われている“正常化”会合で、日本政府は文化や伝統が理解されていないと、参加国に訴えているが、クジラ保護区である南極海で絶滅危惧種を捕獲することが日本の伝統だと日本人を説得することはできないだろう」と、グリーンピース・ジャパン海洋生態系問題担当部長の佐藤潤一は語り、「日本政府の世界に発する情報は、実際の日本に住む人々の求めているものと大きなギャップがあり、今回の会合参加国を含め世界の人々に日本に対する誤った理解を広げている。このバレンタインデーはこうしたギャップを世界の人びととともに埋めようとする最初の試みである」と、続けた。

「くじラブ・ワゴン」サイト

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海洋生態系問題担当部長 佐藤潤一
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