【南極海】本日午後、南極を航海中のグリーンピースキャンペーン船エスペランサ号が日本の捕鯨船団の目視船・海幸丸から緊急信号を受けた。エスペランサ号は、すぐに緊急信号へ応答し、救助要請に応えるため現場へ向かった。

ニュージーランドの救助コーディネートセンターによると、海幸丸が「攻撃を受けている」とのこと。その後の報告によると米環境保護団体シーシェパードのロバートハンター号と海幸丸が衝突し、ロバートハンター号の船体横に航行には影響のない程度の穴が開き、海幸丸のプロペラにも被害があったことが判明。

エスペランサ号に乗船するグリーンピースのキャンペーナー、カーリー・トーマスは 「グリーンピースは捕鯨船であろうが、シーシェパードの船であろうが暴力的な行動を非難する。特に南極という場所でのこのような行動は、捕鯨問題の解決につながらないどころか人命を危機にさらすだけだ」と語り、「実際の捕鯨は、この目視船によって行われているのではない。これでは、クジラ保護区での捕鯨という問題から話しが遠ざかってしまうばかりだ」と続けた。

その後、日本時間午後2時15分ごろ、ニュージーランドの救助コーディネートセンターからエスペランサ号に「待機要請」があったためエスペランサ号は、海幸丸にテレックスとFAXを送り、無線が通じる場所に待機する旨を伝え、何か救助が必要であればすぐにその要請に応えられる状況になっている。

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