グリーンピースは、本日早朝の北朝鮮によるミサイル発射に抗議して声明を発表した。抗議声明の中で、グリーンピースは関係各国の外交努力により、東アジア非核地帯化への努力が必要と訴えている。

抗議声明本文は下記の通り。

2006年7月5日

北朝鮮のミサイル発射への抗議声明
-関係各国も東アジア非核地帯化への外交努力を-

グリーンピースは、7月5日早朝に行なわれた北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)による複数のミサイル発射に対し、強く抗議します。

日朝平壌宣言(2002年)のミサイル発射凍結条項に抵触する可能性はもちろん、同国による核兵器開発の懸念がある中、六カ国協議を通じた外交的解決が停滞している現状では、長距離ミサイルの発射は東アジアにおける核拡散の脅威を増大させかねません。

この問題に関し、グリーンピースは朝鮮半島および日本列島を含む東アジアの非核地帯化と、軍事的圧力によらない外交努力の強化を訴えています。これには北朝鮮政府だけでなく、日本、韓国、中国、ロシア、そしてアメリカの関係諸国すべてが軍事オプション、とりわけ核兵器の開発・保有・使用を問題解決の手段として認めないことが重要です。

日本政府には、日本国憲法の掲げる非軍事の外交努力を強めるとともに、国際社会が核拡散を憂慮するプルトニウム利用計画を見直すことを求めます。具体的には、2006年3月から稼動を開始したプルトニウムを生産する青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場を即時停止し、東アジア非核地帯化への積極的な姿勢を示すべきだと考えます。核兵器原料を作らないことこそ、東アジアの平和と非核化につながる道です。

グリーンピースは、関係各国に軍事的圧力によらない外交努力によって、東アジアの非核地帯化を実現するように求めていきます。

グリーンピース・ジャパン
事務局長
星川淳
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