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米国大使館前で”SAVE THE DOGONG!”をアピール 〜 Greenpeace

本日、国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、東京赤坂の米国大使館前で、トーマス・シーファー駐日米国大使に、沖縄県名護市辺野古沖への米軍普天間基地移設計画(辺野古沖縮小案を含め)を撤回するよう米政府に伝えるよう求めるアピールを行った。

同大使館前に集まったのはグリーンピースUSAのジェレミー・パスターをはじめとするグリーンピースのスタッフやボランティア10数名。「SAVE THE DUGONG, STOP THE AIRBASE(ジュゴンを救え!基地建設反対!)」と書いた幟や、「ふきだしボイス」と名づけた漫画の“ふきだし”の形をしたプラカードをそれぞれに持ち、正門前で辺野古沖の米軍基地建設計画反対をアピールした。

現在日米政府で検討、合意に向かっているとされる計画が「縮小案」といえども環境へ非常に大きな影響を与えるとして、グリーンピース・ジャパンは同大使に対し、その中止を求めるため10月17日付けで面会を求める手紙を発送していたが、同大使館から「回答の必要なし」との返答を受けた。これに対し、現在訪日中のグリーンピースUSAのジェレミー・パスターが、米国大使館を訪れ大使秘書官に手紙を手渡した。対応した秘書官は「大使は不在だが帰国次第手紙を手渡すので、一週間後に電話をください」と答えた。その間他のスタッフが、同大使館前でアピールを行ったものである。

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日米政府間で基地建設が合意された辺野古崎。陸地に見えるのは海兵隊基地キャンプシュワブの兵舎群。エメラルドグリーンの透き通った海が広がる。 〜 Greenpeace

「絶滅危惧種の生息する海に軍事施設を建設するようなことなどアメリカ本国では絶対に考えられない。同じことが日本の沖縄で許されて良いわけはない」と、ジェレミー・パスターは語った。
「予定位置が沿岸であれ浅瀬であれ、建設にともなう土砂の流入や騒音、完成後の航空機事故の可能性など、海はもとより地元の人々の暮らしにも極めて大きな影響を与えるものであることを米大使は理解すべきだ」、と続けた。

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同日、参議院議員会館で行われた集会。環境保護団体の発表を受け、国会活動を報告する議員。 〜 Greenpeace

同日午前には、建設計画に反対する環境保護5団体(グリーンピース・ジャパン、WWFジャパン、日本自然保護協会、日本野鳥の会、ジュゴン保護キャンペーンセンター)が参議院議員会館で「IUCN勧告の履行を求める院内集会」を開き、現在、日米政府間で討議されている「沿岸案」でも「浅瀬案」でも、これらの案はすべて辺野古の環境を破壊してしまうことを集まった国会議員に説明した。

グリーンピース・ジャパン、WWFジャパン、日本自然保護協会は、10月28日(金)に日本海外特派員クラブ(東京、有楽町)で記者会見を開く予定である。

プレスリリース:辺野古が海の生態系にとって貴重なことを解ってください!~グリーンピース、2プラス2の前に駐日米大使に手紙で面会を要請~(10/20)

プレスリリース:辺野古「縮小案」でも環境問題は解決せず~グリーンピース、地元名護市長に中止要請書提出~(10/7)

グリーンピース・ジャパン海洋生態系問題
Save the Dugongサイト

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