国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、本日、駐日アメリカ大使宛に 手紙 を送り、アメリカ政府が提案する沖縄県名護市辺野古の米海兵隊基地建設計画に対する強い懸念を表明し、J.トーマス・シーファー大使との会見を要請した。

この手紙で、グリーンピースは、沖縄県名護市辺野古の海域は、天然記念物及び絶滅危惧種に指定され、きわめて数の少なくなっているジュゴンやその他の貴重な生物の生息に重要な役割を果たしていることを強調した。


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辺野古の浅瀬に広がる海草。ジュゴンの餌となる。 〜 Greenpeace

「アメリカの提案に対して日本の世論は強く反対していることを大使は理解してほしい」と、グリーンピース・ジャパン海洋生態系問題担当の高名瑞は語った。
「政府間で調印をすることは出来るかもしれないが、この建設計画を進ませないことができることを市民は証明してきている」と、高名瑞は続けた。

今年9月初めに撤去されるまで、沖縄の人々は4つの単管足場(通称:やぐら)を一年近くにわたって占拠した。これにより掘削作業は事実上阻止されたのである。

今年3月、グリーンピースはキャンペーン船「虹の戦士号」を辺野古に派遣し、地元の建設反対の住民が組織する座り込みに参加した。また、各国支部を通して行われたe-メールでメッセージを伝えるサイバーアクションでは、世界から約20,000通の米軍基地建設計画に反対するメールが寄せられ、また同時に集められた約6,000本のジュゴン保護を訴えるリボンは「虹の戦士号」の乗組員から地元の人々に届けられた。さらに6月以来、座り込みに参加するボランティアを公募し、辺野古に派遣している。

大使との会談で、グリーンピースは、今月末に予定されている「日米安保協議委員会」(2プラス2)、および11月中旬の日米首脳会議で討議されるよう米政府関係閣僚に求めるよう同大使に直接要請する意向である。


大使への手紙 (PDFファイル : 7KB)


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