[沖縄] 本日、沖縄県名護市辺野古沖の海上で、国際環境保護団体グリーンピースと地元の基地建設に反対する市民団体が、辺野古沖への米軍基地建設計画の即時撤回を求めて海上パレードを行った。このパレードは、稲嶺沖縄県知事が米国訪問でワシントンD.C. に到着する日に合わせて行われたもので、日米両政府に対し、辺野古沖への米軍基地建設計画の全面撤回を早急に行うよう訴えた。

〜 Greenpeace/Jeremy Sutton-Hibbert

グリーンピースのキャンペーン船「虹の戦士号」が沖合いで見守るなか、同船搭載のゴムボート5艇、辺野古の市民団体とともに2月から活動しているグリーンピースのゴムボート1艇、辺野古の市民団体や近隣漁協に所属する船8隻、カヌー8艇、それにウィンドサーフィン1艇が午前10時に辺野古沖のマナル岩周辺に集合。本日は風が強く波も高く、ときおり小雨がぱらつくという天候だったため、予定していた虹の戦士号の周りをパレードする計画を変更し、防衛施設局がボーリング調査のために海上に設置した単管足場(通称:やぐら)の周りをパレードした。グリーンピースのゴムボートのひとつには体長10メートルの木製のジュゴンが“乗船”、「ジュゴンの棲む美しい海を米軍基地で破壊するな!」と、抗議の声をあげた。また、辺野古の浜に設けられた座り込みの拠点、テント村では約30人が座り込みに参加し、海上パレードを見守った。このため、洋上と浜での参加者合計は120名を超えた。
「美しい海を破壊して軍事基地を建設するなど、アメリカ人として非常に恥かしい。アメリカのフロリダ等に生息している、ジュゴンと近縁種のマナティは保護の対象となっている。グリーンピースは、本日で2967日にもなる地元市民の座り込みを支持する。このパレードはグリーンピースのWebサイトに寄せられているようにアメリカの多くの市民が支援している」と、前日辺野古を訪れたグリーンピースUSAの事務局長ジョン・パサカンタンドは語った。

〜 Greenpeace/Jeremy Sutton-Hibbert

パレードに参加したグリーンピースの虹の戦士号には、約5000本の色とりどりのリボンが、マストに張り巡らせたロープに結び付けられている。このリボンはグリーンピースの呼びかけに応え世界からの支援の声を表している。そのうちの半数はアメリカから寄せられたもの ( 注1 ) 。
「本日ワシントンに到着する稲嶺知事はこのパレードに代表される地元の反対の声を米政府に正確に伝えるべきだ。また、小泉首相も閣僚に見直しを指示するばかりでなく、日本国民と米政府に対して辺野古の米軍基地建設計画撤回を早急に表明すべきだ」と、グリーンピース・ジャパン キャンペーン部長の佐藤潤一は語った。


(注1) 2月28日からグリーンピースが各国の支部のWebサイトを通して「ジュゴンと美しいサンゴ礁を守るために、リボンを送りませんか?」と呼びかけ、これに応えた世界の人々の支援の心をリボンにして虹の戦士号のマストに張り巡らせたロープに結び付けているもの。

グリーンピース・ジャパンSAVE THE DUGONG サイト


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広報担当  城川桂子
キャンペーン部長 佐藤潤一