国際環境保護団体グリーンピースは、19日にワシントンD.C.で予定されている日米安全保障協議委員会で、沖縄県辺野古沖に計画されている米軍基地建設が見直されることを強く求めるとともに、同海域の海洋生態系の貴重さを世界にアピールするためキャンペーン船「虹の戦士号」 ( 注1 ) を、沖縄に派遣することを決定した。同船は2月16日、沖縄に向けてシンガポールを出航、3月1日に那覇港に到着する予定。
同船は1月初めから、スマトラ島沖地震による津波の被災者救援のために、民間援助団体「国境なき医師団」の活動に協力し、陸路が断たれた地域への救援物資の輸送にあたっていた。沖縄訪問は、2000年の先進国首脳会議に際して原生林の違法伐採廃絶を公約させるために来訪して以来。

辺野古沖の建設予定海域では、すでに日本の防衛施設庁がボーリング調査に着手しており、作業用のやぐらが4基設置されている。しかし、建設に反対する地元住民たちが連日やぐらに座り込むことで、それ以上の破壊行為の進行を食い止めている。

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会見するグリーンピース現地スタッフ尾崎由嘉とヤン・マドセン 〜 Greenpeace

「海の恵みをもたらす生態系を、根底で支えているのがサンゴ礁。その重要性がますます認識されている中で、それを安易に破壊する行為は全くの時代錯誤であり、到底受け入れられない。また、生産性の高い沿岸域を破壊していては、地元漁業にも大きな影響がでる。虹の戦士号は地元の反対運動を支援するとともに、世界中にこの問題を発信するために起用する」と、現地で阻止行動に参加しているグリーンピース・ジャパンの尾崎由嘉は、本日、辺野古で開催した記者会見の席で語った。「明日ワシントンD.C.で行われる日米安全保障協議委員会に臨む日本とアメリカの代表が、地元住民の反対の声の大きさと、この海域が日本の海洋生態系保護にとって重要であることを再認識し、辺野古沖への基地建設計画を中止することを強く求める」と続けた。

(注1)・ 虹の戦士号の写真は こちら からダウンロードできます。
(使用の際には、「写真提供:グリーンピース・ジャパン」と記載してください。)

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虹の戦士号について詳細

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スライドショー”沖縄・サンゴの海”

虹の戦士号について(英語)

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辺野古現地スタッフ   尾崎由嘉
キャンペーン部長    佐藤潤一
広報担当  城川桂子