20日午前7時45分に「ほくしん丸」(745トン)がむつ小川原港に接岸。六ヶ所再処理施設事業者である日本原燃株式会社によれば、試験用ウランを約31トン・ウランを積んでおり、そのうち約14トン・ウランが酸化ウラン粉末、約17トン・ウランが模擬燃料集合体であるという。試験では粉末ウランを硝酸により溶解し、ウラン溶液として使用する。ウラン試験には、総量で53トン・ウランの劣化ウランが使用される予定で、残りの輸送は、来年早々に行われる見込み。
「このまま、本格稼働に進むと、取り返しのつかない放射能汚染が起こる。再処理で作られるプルトニウムには使い道がない。再処理を進める正当な理由はどこにも見当たらない」とグリーンピース・ジャパン核問題担当野川温子は述べた。
グリーンピースは、再処理は、放射能汚染を引き起こすこと、年間原爆1000個分にも上るプルトニウムが生み出されること、再処理技術の安全性が確立されてないこと、などから強く反対し、使用済み核燃料の処分方法として、直接処分を検討することを提言してきた。商業規模の再処理を行っているのは、イギリス・フランスだが、経済的に見合わないことから、イギリスでは2010年に再処理工場閉鎖が見込まれており、フランスでは、2007年から後の再処理契約がない。
参考ページ:
2004/12/20-21 スライド
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