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【アルゼンチン・ブエノスアイレス発】グリーンピースは本日、アルゼンチンでの地球温暖化防止会議の開幕に際して、気候変動による「環境難民」が乗るための巨大な箱舟を展示し、気候変動問題の緊急性を訴えた。この箱舟は、「気候変動は非常に多くの人々を危険にさらし、人的被害が甚大なものになる」ことを、同会議に参加する政府代表団に対して訴えるためのものである。

グリーンピースによって制作された、全長30メートル、高さは7メートルにもなる木製の「気候の箱舟(Climate Ark)」は、ブエノスアイレスの象徴であるオベリスクの塔の横に設置された。 (現地での写真やビデオもご利用になれます。グリーンピース・ジャパン広報担当までお問合せください)

「気候変動はすでに起こっており、人々が影響を受けやすい状態にある途上国への被害が最もひどくなる。今すぐに行動を起こさなければ、今後起こる影響は計り知れないものとなり、このくらいの箱舟ではその影響によって生じる環境難民を受け入れきれないだろう」とグリーンピース・インターナショナルの気候変動問題担当 ステファニー・タンモアは述べている。

地球温暖化防止会議として知られる国連気候変動枠組み条約第10回締約国会議(COP10)は、本日から始まり17日まで続く。この会議では、来年2月に法的拘束力を持つ国際法となる京都議定書の実施や、将来の国際的体制などが議論される。

「日本政府にはもう逃げ場はない。温暖化の予兆が日本で頻発し、京都議定書の発効が確実となっている。欧州連合(EU)とともに日本政府が世界をリードするべき時が来た」と、COP10に参加しているグリーンピース・ジャパンの気候変動問題担当 中島正明は述べている。

グリーンピースの代表団は、危険な気候変動を防止するための最優先課題は、産業革命以後に生じた地球上の平均気温の上昇を2度未満に抑えることであり、その実現には温室効果ガスの大幅な削減が必要となることを訴えるため、COP10に参加している。またグリーンピースは、危険な気候変動を防止し、現在リスクにさらされている多くの人々のために、参加国の役割と責任を深刻に受け止め、緊急かつ大幅な温室効果ガス削減を実現させるための基礎を築くことを、COP10へのすべての参加者に対して求めている。

今回の地球温暖化防止会議は、ロシアの批准により来年2月16日に同議定書が発効することが確定した直後に開催されたことで、温暖化防止のための国際的な政治機運が高まることが期待されている。

関連URL
COP10背景資料

グリーンピース・ジャパン「ポジティブエネジーで行こう」Webサイト

グリーンピース・ジャパン地球温暖化問題Webサイト


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