本日、国際環境保護団体グリーンピース・ジャパンは徳島県庁を訪れ、飯泉嘉門徳島県知事に宛てた「上勝町に続く『ゼロ・ウェイスト宣言 ( 注1 ) 』自治体を増やして、環境先進県を目指してほしい」との要請書(添付資料参照)を田村忠之環境局長に手渡した。この要請書で、グリーンピース・ジャパンは、昨年のグリーンピース・ジャパンの政策提言を基にして実現した徳島県上勝町のゼロ・ウェイスト宣言を高く評価し、今後さらに県内の他の自治体にもゼロ・ウェイスト政策を広げることを求めた。

本日の要請には、世界的なゼロ・ウェイスト推進運動の中心的人物であり、上勝町のゼロ・ウェイスト宣言のきっかけを作ったポール・コネット博士 ( 注2 )も同席した。田村局長はグリーンピース・ジャパンの要請に対し「上勝町のケースはごみ政策の理想であり、県内でも拡がってほしい。『環境首都とくしま』を目指している事もあり、上勝町や、今後ゼロ・ウェイストを目指す市町村がでてくればそれを支援していきたい」と答えた。

グリーンピース・ジャパン、キャンペーン部の関根彩子は「グリーンピース・ジャパンが提言したゼロ・ウェイスト政策を上勝町が採用したことで、日本のごみ問題の解決の第一歩が踏み出された。解決へと道を進めていけるかどうかは、今後徳島県をはじめとする自治体の協力が鍵を握っている」と述べた。

グリーンピースはこのゼロ・ウェイスト政策を世界的に推進しており、ニュージーランドやオーストラリア、米国カリフォルニア州などでは多数のゼロ・ウェイスト宣言自治体が誕生している。英国、レバノン、アルゼンチン、東南アジアの国々などにもその取り組みが広がっている。

明日4日、グリーンピース・ジャパンはポール・コネット博士とともに上勝町を訪問し、翌5日には上勝町の主催で、グリーンピース・ジャパンと環境省が後援する「ゼロ・ウェイストシンポジウム」に参加する。このイベントでは、日本初の上勝町のゼロ・ウェイストへの取り組みをたたえて、グリーンピース・ジャパンから町民代表の子どもたちに「ゼロ・ウェイスト宣言日本第1号」の盾が贈られる予定。


注1:「2020年までに焼却や埋め立てなしでごみゼロ達成」などの高い目標を掲げる政策
詳細は グリーンピース・ジャパンゼロ・ウェイストサイト 参照


注2:昨年7月に実施したグリーンピース・ジャパン「日本縦断ゼロ・ウェイストツアー」のために来日。上勝町をはじめ全国6市町を訪れ、講演及び自治体への要請を行った。現在、米国ニューヨーク州セントローレンス大学化学教授。


徳島県知事への要請書(2004/12/3)


関連URL:
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