グリーンピース・ジャパンなど国内の反原発NGOの連合体である「再処理止めよう!全国ネットワーク(以下「再処理とめよう!ネット」)は、本日、青森県三村申吾知事に宛てて、六ヶ所再処理工場に関し、使用済み核燃料の受入れ再開、ウラン試験への動きに関して、慎重姿勢を求める 要望書 をFAXおよび郵送にて提出した。

六ヶ所再処理工場の抱える不正溶接などの数多くの問題について、国の審議会での検討は3月30日の原子力安全・保安院の見解(日本原燃株式会社「再処理施設 品質保証体制点検結果報告書」に対する評価)をもって収束され、使用済み核燃料の受入れ再開、ウラン試験へという次のステップへの手続きの承認が、青森県三村知事の手に移ってきた。

要望書では、不正溶接等の原因に、原子力発電所の使用済み核燃料プールの空き容量が足りなくなる状況になりつつあり、六ヶ所再処理工場の使用済み核燃料プールを急いで完成させる必要性に迫られたと思われる点を指摘している。

グリーンピース・ジャパンの核問題担当の鈴木かずえは、「現在、国も日本原燃も次のステップへと急いでいる背景には、2002年11月から中断している使用済み核燃料の搬入を一刻も早く再開したいという意向がある。しかし、県民の安全を、原発のゴミ問題解決の犠牲にしてはならない。」と述べている。



青森県知事への要望書
「再処理工場は「トラブルの発生は避け得ない」施設だと国は明言しています 県民に不安のある状況で、次のステップに進むことを了承しないでください」



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