環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、本日、大間町町議佐藤亮一氏、原水 爆禁止国民会議、原子力資料情報室とともに電源開発株式会社を訪れ、大間MOX 原発改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)計画(138.3万kW)の撤回を求めた。申入れは 午後3時から始められ、質疑応答を含め4時半まで続けられた。電源開発株式会 社からは原子力事業部課長の小林哲朗氏はじめ5人が出席した。

グリーンピース・ジャパンは、電源開発株式会社に対し要請書(添付資料参照) を手渡し、大間ATR計画が経済性を考慮し撤回されたことから、大間MOX原発計画 に関しても発電単価を明らかにするよう求めた。これに電源開発株式会社は国へ の申請では発電単価は概算値とし約11.5円としているが、現在計算中であるとし た。グリーンピースは適正な計算を求めた。また、グリーンピース・ジャパンは 炉心位置変更に伴い、環境影響評価のやり直しも求めたが、これについては必要 ないとした。

佐藤議員は、土地売却を拒否しつづけている地権者に対しこれまで執拗な交渉を 行ってきた電源開発に対し、炉心位置変更により当該地権者に売却を求める必要 がなくなったことから今後一切交渉しないよう求め、電源開発は今後一切交渉し ないと約束した。

グリーンピースは、大間MOX原発について、電力需要が見込めないにも関わら ず建設を強行しようとするのは、プルトニウム燃料利用のあてがないのにプルト ニウム抽出を続けることができないために、大間MOX原発をプルトニウム消費 のはけぐちに使うためであると見ており、環境・核拡散の面から建設に反対して いる。

詳しくはグリーンピース・ジャパン核問題 Webサイトをご覧下さい。

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グリーンピース・ジャパン
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広報 担当 城川 桂子