環境保護団体グリーンピース・ジャパンは、本日発表された「2003年末までに、300L以上の冷蔵庫すべてを、オゾン層破壊物質の1つであるフロンと温暖化を引き起こす代替フロンを全廃した『ノンフロン冷蔵庫』に」とする松下電器産業株式会社の決定を歓迎する。

グリーンピースは1992年からオゾン層を破壊せず、また温室効果も無視できる程度である炭化水素を使用する家庭用冷蔵庫用の技術(グリーンフリーズ)を、ドイツ企業と研究所に依託・開発し、各国の企業や政府に代替フロンからの脱却を呼びかけてきた。日本では、1993年からグリーンピース・ジャパンが松下電器をはじめとする国内家電メーカーに対して、このグリーンフリーズの開発を働きかけてきた。松下電器産業はこれに応えて、2002年2月に、冷媒を代替フロンからイソブタン※1に切り替え、断熱材・冷媒とも、オゾン層を破壊せず、地球温暖化への影響がほとんどない「ノンフロン冷蔵庫」の発売を開始した。そして今回、「2003年末までに300L以上の冷蔵庫すべてをノンフロン化すること」を宣言するに至ったもの。松下電器によれば、今回、ノンフロン化の対象となった300L以上の冷蔵庫は同社製冷蔵庫台数の90%を占め、売上も95% を占めるという。
(注)イソブタン※1オゾン層を破壊せず、地球温暖化への影響もほとんどない

松下電器産業は、グリーンピース・ジャパンの「何故ノンフロン化に至ったのか」との質問に対し、「地球環境との共存は事業の前提条件である」とした上で、「お客様の欲する商品ではなく、お客様のためになる商品を提供し、『すべてをグリーンプロダクツにします』というコミットメントの具現化の一端である」と述べている。

1993年よりノンフロン冷蔵庫の開発を国内家電メーカーに呼びかけてきたグリーンピース・ジャパンのグリーンフリーズ担当、鈴木かずえは「消費者を巻き込んだこれまでの活動に企業が応えてくれたことが大変うれしい。他の家電メーカーもこれに続いて欲しい」と述べている。

詳しくは下記をご覧下さい。
グリーンピース・ジャパン、グリーンフリーズWebサイト
ご参考:松下電器グループ環境HP URL: http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/
data.dir/jn020826-3/jn020826-3.html
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/
data.dir/jn020826-4/jn020826-4.html

お問い合わせ:
グリーンピース・ジャパン
東京都新宿区西新宿8-13-11NFビル2F
電話 03-5338-9800 FAX 03-5338-9817
グリーンフリーズ担当 鈴木かずえ
広報担当  城川桂子