本日、南アフリカ、ヨハネスブルグで開幕する「持続可能な開発に関する世界首脳会議」(ヨハネスブルグ・サミット)を前に、世界環境保護団体のグリーンピースは多彩な活動を開始した。

8月23日、ケープタウン港に碇泊中のグリーンピースのキャンペーン船、エスペランサ号(同船は8月20日に、ケープタウン沖を通過した捏造プルトニウムMOX燃料の輸送船への抗議行動を行っている)に反アパルドヘイト運動でノーベル平和賞を受賞したデズモンド・トゥトゥ大司教が訪問。トゥトゥ大司教はエスペランザ号船上で同船を祝福した後、「グリーンピースの平和と核のない世界への運動に感謝する」と述べ、「クリーンで核のない未来を!」とのグリーンピースの呼びかけに賛同した。

8月24日には、アフリカ大陸に唯一存在する南アフリカの原子力発電所に「アフリカに原子力発電はいらない!」と書かれた横断幕を掲げ、今後10年以内に20億の人々のために、クリーンで再生可能なエネルギーの供給を、と訴えた。

又、グリーンピースは、ヨハネスブルグの会場近くで、太陽光発電ソーラー・ヘアサロンを開設。同ヘアサロンを一番目に訪れたサミットの国連特使ヤン・プロンク氏は、散髪の腕前を早速披露し、太陽光発電の実用性をデモンストレーションした。

グリーンピース・インターナショナルのレミ・パルメンテイア政治部長は、「今回のサミットが環境破壊の撲滅と貧困の根絶のための対策を準備できるかどうか、今はまだ未知数である」(グリーンピースのサミット準備文書『ブッシュ大統領と「安全」と地球サミット』より)と述べているが、国際社会に対し、「アメリカの一国主義を認めないこと」と、「多くの国々の貧困を継続させてまで自国の利益だけをなによりも優先する経済システムを守ろうとするアメリカの姿勢を拒否すること」を同文章中で呼びかけている。

また、グリーンピースはこの夏、キャンペーン船、虹の戦士号を北極圏に派遣し、氷河の現地調査を行った。氷河の姿はこの100年たらずの間に劇的に変ってしまっている。地球温暖化の影響の現れている極北の氷河地帯から、グリーンピースは各国政府に向けて警告を発している。

氷河消失のレポート
氷河スライド
ヨハネスブルグ・サミットには、グリーンピースは、グリーンピース・ジャパンの木村雅史事務局長を含む、本部、各国支部から総勢60名以上の代表団を派遣している。

詳しくはグリーンピース・ホームページ、ヨハネスブルグサミットWebサイトをご覧下さい。

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ヨハネスブルグサミット担当 福田未来子
広報担当          城川桂子