グリーンピース・ジャパンは本日、国際・国内の環境NGO6団体*1と合同で、ヨハネスブルグサミットにおいて、世界全体のエネルギー供給の10%を再生可能な自然エネルギーでまかなうという世界的目標に日本政府も合意するよう要望する申入れと同時に提出・発表した。要望書の宛先は環境大臣、通産大臣、外務大臣で、本日午後には環境省のヨハネスブルグサミット準備室星野企画官と面会した。

この世界的目標とは、

2010年までに世界の一次エネルギー供給の10%を再生可能な自然エネルギー*2で賄う
2015年までに貧困を半減するという国連ミレニアム宣言*3の目標達成を進めるため、環境負荷が少なく、手ごろな価格で、供給が安定したエネルギーへのアクセスを可能にするための行動計画を開始することである。
また、この申入れと同時に、グリーンピース・ジャパンでは、ヨハネスブルグ・サミットへむけて、持続可能なエネルギーすなわち、太陽光、風力、小規模な水力などの再生可能エネルギーへの転換をもとめる提言を含む報告書「持続可能なエネルギーの選択」(原題:Choose Positive Energy)の日本語版を、WWFジャパンと共同で発表した。

1992年に開かれたリオの地球サミットで気候変動枠組み条約が締結されてから10年、気候変動の脅威はますます大きくなっている。持続可能なエネルギーは、経済発展と気候変動への対処という両方の目的を充たすために、ヨハネスブルグ・サミットの議題の中でも重要である。

この報告書で、グリーンピースとWWFは、

現在、基本的で近代的なエネルギー供給を受けられない世界の20億の貧しい人々が、10年以内に手ごろな価格で再生可能エネルギーの供給をうけられるよう、資金や設備基盤を整えることを公約する。
再生可能エネルギーの技術費用を下げるために、地球規模で再生可能エネルギー市場を速やかに発展・整備することを公約すること

等を各国政府に求めている。

報告書全文

[注]
1 共同申入れの詳細については参考資料要望書を参照。
2 再生可能な自然エネルギーの定義は風力、太陽エネルギー、潮力エネルギー、地熱発電、高効率で持続可能な形のバイオマス利用、(世界ダム委員会勧告に沿った10MW以下の)小水力とする)
3 国連ミレニアムサミット:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/unsokai/summit.html
国連ミレニアム宣言 外務省仮訳:
参考資料:
通産・環境・外務大臣あて要望書

詳しくはグリーンピース・ジャパン気候変動問題関連サイト と、ヨハネスブルグ・サミット・サイトをご覧下さい。

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グリーンピース・ジャパン
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気候変動問題担当 関根彩子
広報担当 城川 桂子