国際環境保護団体グリーンピースは、現在アマゾンで森林の違法伐採を止めるキャンペーンを国際的に展開中であるが、ブラジル国内でグリーンピースのキャンペーナーのパウロ・アダーリオに対し、殺人の脅迫がきている。
本日12人のグリーンピース・ジャパンのメンバーは、ブラジル大使館(港区北青山)に赴き、「Proteja as Floresta, Nao os Criminosos / Protect Forests, Not Criminals / 暴力をゆるさず、アマゾンを守ってください」と書いた横断幕をもって大使館前でアピール行動を行った。
またグリーンピース・ジャパンの志田事務局長等は大使あての要請書を主席公使のファウスト・ゴトイ氏(Mr Fausto M.Godoy)に手渡し、約20分の面談を行った。ゴトイ氏は要請に対し、「ブラジル政府はこの問題の重要性を十分認識しており、政府としてきちんと取り組んでいく。」と述べた。

要請の内容は、

Paulo Adario氏に対する暗殺の脅迫について、直ちに徹底した調査を行い、関連者を法の裁きの元へ持ち込むことを保証していただきたい。
9月26日にグリーンピースがBrasiliaの連邦検察官に提出したカヤポインディアンの土地でのマホガニー伐採の証拠をもとに、直ちに行動を起こすべきであり、これを最後に、この森林の違法および破壊的利用に終止符を打つべきである。
この地域に生きるすべての人々の言論の自由と個人の安全の権利を保証するために、ブラジル憲法のもとで確固たる措置をとるべきである。
アマゾンは、かけがえのない人類の財産であり、貴国の保護対策にその存続はかかっている。次世代に受け継がねばならない遺産であり、その保護に取り組む者は、生命の安全を保障されるべきである。

グリーンピースは、このような脅迫でキャンペーンを中止することはないとし、今後も断固とした態度でアマゾンの違法伐採に取り組むことを明言している。またグリーンピース事務所のある世界各地で同様のアピール行動が17~19日の3日間ブラジル大使館前で行われる。

なお、グリーンピース・ジャパンは日本国内にいるサイバーアクティビストに、ブラジル大統領に対しパウロ・アダリオの保護を訴えるメールを送ることを呼びかけている。詳しい情報は、http://www.greenpeace.or.jp/headline/ca20011010.htmlでご覧ください。 グリーンピースは、世界に残された原生林を保護するキャンペーンを展開中である。