5月16日、原水爆禁止国民会議、グリーンピース・ジャパン、日本消費者連盟、婦人民主クラブなどの団体は、経済産業省の諮問機関である総合資源エネルギー調査会の電源開発分科会に中国電力が山口県で計画している上関原発建設計画が上程されることに抗議して、本日朝9時半より1時間、経済産業省正門前で抗議行動として、マイクを使ってのアピール行動、チラシまきを行なった。手続き的には、分科会出席の委員が了承するかどうかの議論を行なうのだが、数時間の審議を経て了承される。この日もまもなく了承された。また、この分科会は非公開で行なわれている。

通常、国の電源開発への組み入れは、土地の取得、漁業補償の締結が終わってからだが、上関原発については、原子炉という重要な部分の土地が、地元の四代八幡宮の所有となっており、同神社の宮司は、「人と自然を守るため、原発に土地は売らない」としている。また、周辺漁業のうち、原発建設予定地の向かいの島の祝島漁業は「上関原発建設絶対反対」を貫いている。また、近年、原発建設予定地海域で希少動物スナメリ(小型のクジラ)が回遊していたり、希少な貝の新種が発見されたり、同海域の生態学的重要性が指摘されている。

グリーンピース・ジャパンでは、原発に土地を売らないことが原因で、原発推進の氏子から解任要求の出ている宮司を守るため宮司の解任権を持つ神社本庁へ「宮司さんを解任しないでください」とメールを送ることを呼びかけている。

上関原発について詳しく知りたい人は、 ・祝島ホームページ (http://member.nifty.ne.jp/iwaishima/) ・原発ごめんだヒロシマ市民の会 (http://www2.ocn.ne.jp/~gomenda) ・長島の自然を守る会 (http://www2.ocn.ne.jp/~haguman/nagasim2.htm) を参考にしてください。