東京電力福島第一原発3号機用ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の使用をめぐっての差止め仮処分申立て裁判の決定が、明日、下される。

福島MOX差止め裁判の会(原告団事務局)は、
「東電は、法廷で、MOX燃料の品質管理データに不正が無いことを示せなかったし、示さなかった。MOX燃料の安全性については十分な実験が行われていず、未確認であることが明らかになった。環境と命を優先するならば、決定は、差止めしかありえない」と考えている。

MOX差止め裁判原告団の行動予定は以下の通り。


3月23日(金)
午後4時:裁判所にて決定の公布を受ける。
午後4時30分:市民会館和室にて会見
午後5時30分:福島県庁へ移動、県へ報告






本件の概要

■ 事 件:

MOX燃料使用差止め仮処分命令申立事件

■ 争 点:

一、不正の有無:
本件MOX燃料ペレットの外径寸法に係る抜取検査における不正操作の有無

一、危険性:
仕様外の燃料ペレットを包含した場合におけるMOX燃料の危険性

■ 相手方:

東京電力株式会社

■ 裁判所:

福島地方裁判所

■ 提 訴:

2000年8月9日

■ 経 緯:

2000年08月9日:福島地方裁判所に仮処分申請

2000年08月10日:第1回審尋・原告の主張を説明

2000年08月10日:福島1-3用MOX燃料に通産省が合格証交付

2000年09月18日:第2回審尋
・東電からの反論、東電は却下を求めた。

2000年10月27日:第3回審尋
・東電は不正は無いとしたが、原告は立証を求めた

2000年10月10日:裁判の会有志、通産省に東電福島MOX燃料合格証に不服申立

2000年11月28日:第4回審尋
・東電、あくまでもデータを示しての立証せず

2000年12月01日:通産省がMOX燃料品質管理についての説明会を福島で開催

2000年12月26日:第1回口頭弁論
・小山氏* がデータ不正性疑義を論証
・英国物理学者が不良燃料の危険性を指摘

2001年01月30日:第5回審尋
・裁判長、品質管理データの所在について質問

2001年02月26日:福島県知事、県議会でプルサーマル拒否宣言

2001年03月01日:結審

2001年03月06日:読売が「プルサーマル1年先送り確実に」と報道

2001年03月23日:決定


* 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会