本日、タスマン海で日本のウラン・プルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料の海上輸送に対し、ヨット7隻に乗船したオーストラリアやニュージーランドなどの市民が輸送船と対峙した。輸送船「パシフィック・テール号」と「パシフィック・ピンテール」号は、ヨットが待ち受けている海域を避けるため、航路を変え、スピードをあげていった。

ヨットの乗り組み員等は、無線で輸送船の船長に対し、日本語、英語、フランス語で輸送に反対する意思を表明した。

シドニー時間で午前11時頃、ヨットの待ち受ける海域に向かい、進路を北にとっていた輸送船が、突然35度コースを変更し、11ノットで走っていたのを15ノットに加速した。オーストラリアのロード・ハウ島の排他的経済水域に沿って北西に向かった。

以下、無線で輸送船船長に伝えたメッセージをいくつか列挙する。

「このプルトニウムの輸送をやめるようお願いするためここにきました」
(アラン・マイヤー、ニュージーランドのヨットの船長)

「どのくらいのプルトニウムが運ばれているのかわかりませんが、あなたがたの運ぶゴミを私たちが(新しい電源を使って)面倒をみていかなければならないのです。これは、不公平です」
(ルビー・ハゼン、13歳、最年少)

核輸送のためにタスマン海と南太平洋のルートの使用に対する抗議の声はどんどん大きくなっている。そして今週末、輸送船はフィジーの海域を通過する予定だが、フィジーでも市民の反対抗議を計画している。