8日、ニュージーランド政府は、日本のプルトニウム(MOX)燃料輸送に対する非難声明を発表した。
なお、表題、本文に「核のゴミ」とあるが、これは、19日現在、公海を航行中の日本の高レベル放射性廃棄物との取り違えたものと思われる。内容は、今回の柏崎刈羽原発3号機用プルトニウム(MOX)燃料の輸送についての非難である。
日本政府は、ニュージーランド政府の声に真剣に耳を傾けるべきである。





ニュージーランド外務通商省声明 (非公式訳)


フィル・ゴフ閣下
外務通商大臣
プレス声明

2001年1月18日

ゴフ、今回の核のゴミ輸送を非難


ニュージーランド政府は核のゴミがフランスから日本へ発つというニュースに際して、非常に強い憂慮を表してきた。

外務通商大臣のフィル・ゴフは、ニュージーランドとその他の太平洋諸国は、これらの輸送が、太平洋地域を通過することを望んでいないと述べた。「南太平洋は、その非核の地位について、みずから誇りを持っている。輸送航路の沿岸国となりうる国々は、ただ見守るしかないのである。」

「わが国は、この輸送を行っている英国・フランスの企業に、可能な限り他界安全基準をしっかり持つように求めてきた。我々の非核法に対する庶民の絶大なる支持は、ニュージーランドがこうした危険な貨物となんら関わりあいを持ってほしくないと思っていることを示している。」

大臣は、ゴミを輸送する国々は、保障措置を施していると主張し、事故時の包括的な補償を行うこととすることを拒否し続けているのが、大きな懸念であると述べた。ゴフ氏は、この輸送が特に憂慮されるのは、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(MOX)が理論的に核兵器に転用可能であることだと話した。

以前に、ニュージーランドの排他的経済水域を通過しないという保証を求めてきたこと、それが了承されたことから、今回の輸送が、ニュージーランドの排他的経済水域を通過する可能性は低いと見ている。