【広島・上黒島発】

本日午後、グリーンピースは、広島県庁の環境整備課と再び交渉を行った。これは、24日に続いて2度目である。

今回は、グリーンピースが上黒島にある処分場の排水口付近から採取したサンプルの、分析結果も提出した。このサンプルのなかには、鉛の濃度の高いものも認められた。これらを提示し、1時間30分にわたり交渉を続け、以下の結果を得た。

個別の(24日の)要望については、

首都圏からの焼却灰の受け入れについては年内は無理だが「近い将来」に全面的に止める、ということが明言された。これは、灰を送っている小田原市もこれまで明言していなかったことである。
瀬戸内海へのゴミ持ち込みの問題については、環境生活部内において有害物質汚染への対策を組み立てるための定期会議の議題とする。
新規処分場への許可については、廃棄物処分場が長期間にわたって汚染源となり得ることから、処分場の法基準に関して、たとえば50年後を見越した施策の必要性を厚生省に伝える。ということを取り付けた。

要望に対して直接具体的な約束ではなかったが、今後対策を策定する場が確保されたこと、また新規処分場への許可についてもそれが新たな汚染源になることを行政の担当者が認めたことは、以後のプロセスの第一歩といえる。

尚、今回の全府県知事宛ての要望書についても、瀬戸内海環境保全基本計画へ反映してゆくことになろうとの回答を得た。

このため、本日1時過ぎから処分場のある上黒島桟橋でアピール行動を行っていた「虹の戦士」号は、午後7時頃、自主的に横断幕を撤去して、桟橋を離れた。