【広島発】

「汚染なき未来へ」をスローガンに、瀬戸内海ツアーを行っているグリーンピースは、本日、瀬戸内海の沿岸部や島嶼部へゴミが持ち込まれている問題に対し、広島県庁を訪れ、県の廃棄物担当課と交渉を行った。
今回の要望は、広島県の処分場に一般廃棄物の焼却灰を送っている神奈川県・埼玉県の市民運動団体、ならびに、環瀬戸内海会議との合同で行われた。
* 埼玉県の市民団体は、要望書を交渉団に託している。

広島県は、「他県の自治体から頼まれて廃棄物を受け入れている」と回答しているが、グリーンピースはじめ廃棄物を送っている自治体の市民らは「瀬戸内海へ毒の廃棄物を送るというのは完全に間違った選択。どうしたらゴミを誰かに押し付けない暮らしができるか、そのために私達は取り組んできている。」と伝えた。

グリーンピースは、瀬戸内海周辺での新たな処分場の建設・許可を一旦中止(モラトリアム)することと、他地域から瀬戸内海への廃棄物の持ち込みをやめるよう求めており、その旨の要望書を藤田雄山広島県知事宛に提出した。

瀬戸内海は、汚染があらゆるところから流れ込む条件を持った海であり、国立公園、そして、瀬戸内海特別措置法で「特別に」守られているはずの海。そして、私達が必要とする糧を育てる場所でもある。このようなところに、処分場を造ることは完全に間違っている。水道水源に造っていけないものは、海にもまた造ってはならないのである。