本日、午前9時と午後2時の2回、グリーンピース・ジャパン、グリーンアクション、原子力情報室などの呼びかけで、英国代表団への抗議行動が行われた。英国代表団来日の目的は、福井県高浜町の高浜原発3、4号機で使用される予定だったプルトニウム(MOX)燃料の検査データをねつ造したBNFLの失われた信頼を取りもどすためと言われている。

また、関電が要求しているMOX燃料の英国へ返送についても話し合われるだろう。英国の報道では、恥の上塗りとなる上に費用もかかるため、英国側は難色を示しているという。

本日、午前9時、英国代表団が訪れる予定の通産省別館の入り口にかけつけた20人ほどの市民がそれぞれ「ノーモア ヒロシマ ノーモア BNFL」と書かれたきのこ雲型のプラカードや「NO MOX」と大きく書かれた横断幕などを手に「ノーモア BNFL ノーモア MOX」などと声を合わせた。
10時半近くに、英国代表団らしき人影が見えると、ひときわ大きな声で訴えた。
英国代表団と通産省との会合は午後4時頃までと伝えられており、市民団体は午後2時に再度集まり、アピールを行なった。

英国代表団は貿易産業省(DTI)エネルギー局長アンナ・ウォーカー氏他3名、環境運輸地域省(DETR)内 保健安全執行部 原子力施設検査局(NII)チーフ・インスペクター ローレンス・ウィリアムス氏他1名。同じ時期にBNFL幹部ジョン・テイラー氏も訪日する。
本日代表団は、河野博文資源エネルギー庁長官を訪れたと報道されている。9日にはNIIとグリーンピース・ジャパン、グリーンアクション、原子力資料情報室ら市民団体と国会議員清水澄子氏との会合、11日にはDTIと市民団体との会合が予定されている。

グリーンピース・ジャパンは、英国側との会合で、2月4日現在英国国会議員49人が署名した「MOXよりもプルトニウム固定化を」という早朝動議323(1月25日づけ)への支持を表明し、日本では、MOX利用について国会や国民レベルでのきちんとした議論がいまだ行われていない日本の状況についても説明する予定だ。