南極海周辺は1994年、IWC(国際捕鯨委員会)によって、サンクチュアリ(クジラの捕獲禁止区域)とされた。IWC総会でも、再三にわたって捕鯨中止を求める勧告が決議されているにも関わらず、日本はこの海域で「調査目的」と称して捕鯨を続けている。日本の捕鯨船団は、99年11月から南極サンクチュアリ海域でクジラの捕獲を始めており、ミンククジラ440頭の捕獲(一昨年は389頭)を予定している。
これまでに、英国、米国、オーストラリアそしてニュージーランド政府が、日本に対し捕鯨を止めるよう要請している。グリーンピースは、日本の南極海での捕鯨に対し直接抗議行動を展開すると同時に、各国政府が、海洋生態系の保護を目指した国際社会でのルールに従うよう、日本政府に働きかけることを求めている。