フタル酸エステル類あるいは軟質塩ビ玩具を禁じた国々


オーストリア
3才未満の幼児を対象とした玩具へのフタル酸エステル類の使用を1999年1月から禁止。

デンマーク
乳児用品および3才未満の幼児を対象とした玩具へのフタル酸エステル類の使用を禁じることを採択。99年4月1日から発効している。

フィンランド
1999年2月、フィンランド通産省は欧州連合に対し、3才未満の幼児を対象とした口に入れる玩具と幼児用品において6種類の可塑剤を禁じると通告。禁止は採択から3ヶ月後に施行。

ドイツ
1999年7月、連邦保健大臣は欧州委員会に対し、歯がためおよび4才未満の子供向けの玩具には全てのフタル酸エステル類使用を禁止する意図を通知。

フランス
1999年7月、6種類のフタル酸エステル可塑剤を含む軟質塩ビ玩具と子ども用品について一年間の緊急禁止を設ける。3才未満の子どもが口に入れることを意図したものについて販売、輸入、輸出及び製造を禁止したもの。

ギリシャ
1999年1月、フタル酸エステル類を含む軟質塩ビの歯がための販売禁止を採択。3才未満の幼児を対象としたすべての軟質塩ビ玩具は、官報発行後1999年7月から禁止。

イタリア
1998年のうちに37の自治体が軟質塩ビ玩具に反対する決議。1999年3月、イタリア産業省は欧州連合に対して、同国がフタル酸エステル類を含む軟質塩ビ玩具を禁止する意向であることを通知した。禁止は採択から3ヶ月で施行される。

メキシコ
1998年11月30日、メキシコ保健省は小さい子供向けの軟質塩ビ玩具の輸入停止を発表し、それらの製品の販売も停止。

ノルウェイ
1998年11月18日、ノルウェイ環境庁は3才未満の幼児を対象とした玩具にフタル酸エステル類の使用を禁止し、1999年7月1から施行することを提案。

スウェーデン
1998年9月、スウェーデンは3才未満の幼児を対象とした玩具へのフタル酸エステル類の使用禁止に着手。禁止は1999年8月1日に発効し、2000年4月1日に実施の予定。




その他塩ビ玩具に含まれる
フタル酸エステル類に関する国レベルの取り組み


ベルギー
1997年10月3日、ベルギー公衆衛生大臣は玩具小売業者に対し、軟質塩ビ玩具の販売を終止するべく自主的対策を即時とるよう申し渡した。

カナダ
カナダ政府の保健当局であるカナダ保健省は、「とても幼く(体重8キロ未満)軟質塩ビ製品を口に入れる頻度の高い子どもには、健康を害する恐れのあることが科学的に示唆されているため」吸ったり噛んだりする軟質塩ビ玩具を処分するよう保護者に助言を行った。

オランダ
1997年7月6日、オランダ保健省が乳児向けの歯固め、がらがら、人形等について試験を行った結果、塩ビ歯固めを吸ったり噛んだりする乳児は、ある種の化学可塑剤を政府の設定した総摂取量基準を5~50%超過してしうということが分かった。総摂取量の超過は望ましくないとして、保健省は主要な小売業者に対して子どもが玩具に含まれるフタル酸エステル類に暴露することを防ぐよう勧告した。

フィリピン
1997年10月24日フィリピン政府保健局は、記者発表を行い、グリーンピースの知見を引用し、すべての玩具小売業者とメーカーに対し、「3才未満を対象とした軟質塩ビ玩具と乳幼児用品」を販売しないよう求めた。政府はまた、軟質塩ビに変わる、添加剤や可塑剤必要としない素材を使用するよう勧告した。

アメリカ
1998年12月2日、政府機関である消費者製品安全委員会(CPSC)は、予防原則の観点から、フタル酸エステル類を含む歯固めなどの玩具の製造を自主的に止めるよう産業界に通知し、商棚からこれらの製品を引き上げるよう小売業者に対して要請した。

[グリーンピース作成]