【東京発】

敦賀港を13日月曜日に出港して以来、グリーンピースの監視船「アークティック・サンライズ号」は海上保安庁の船に、津軽海峡周辺と、太平洋で追尾されている。

9月13日、日本海上、まず40ミリ砲積載・知床級の「玄海」がアークティック・サンライズ号を追尾してきた。9月17日には国後級の「三宅」が福島県沖を走るアークティック・サンライズ号を追尾。昨夜には「三宅」が未確認の海保の船と交代、数時間後の午前3時30分には宗谷級の「ざおう」(ZAO)と交代した。99メートルもの船体を持つ「ざおう」は40ミリ砲と二つの20ミリ砲、ヘリコプターを積載しており、最大速度21ノットである。

今年初め、独立のシンクタンクであるオックスフォード研究グループとジェーン・フォーリン・リポートは以下のように結論づけている。
「パシフィック・ピンテールとパシフィック・ティールは軽武装を施されておりお互いを警備することになっているがそれは、0.5トンのプルトニウムを積んで地球を半周するには、全く不適当である」*

* オクスフォード研究グループ(1999年6月)、ジェーン・フォーリン・レポート(1999年5月13日)

「この一週間、日本政府はプルトニウム0.5トンを積んだパシフィック・ピンテールとパシフィック・テールへの警備よりもより重く武装した艦船をグリーンピースの船に向けて派遣している」
とグリーンピース・ジャパン、キャンペイナー鈴木かずえは述べた。
「平和的なグリーンピースの船に武装艦を送る代わりに政府と電力会社は危険なプルトニウム・ビジネスからどう抜け出すべきかを考えるべきである」

2隻のプルトニウム輸送船は21日の夜か22日の朝に福島原発に到着すると言われている。