グリーンピース・ジャパンは本日、環境庁、通産省にHFC類生産全廃を前提にした法的規制を求める要請文をFAX送信した。
一社が脱代替フロンである炭化水素冷蔵庫発売予定(時期は未定)
現在全社が冷媒にHFC類を使用中だが、どんな代替物質を使用し、いつ出すか、という質問に対して、松下冷機のみが、「電子冷却冷蔵庫を発売中。炭化水素冷蔵庫を発売予定(時期は未定)」と回答。
他社7社は代替物質を特定せず、時期については未定としている。
グリーンピース・ジャパンでは、他社にも「炭化水素」を有望視しているところがあり、公表はできないものの、開発は進んでいると見ている。グリーンピース・ジャパンは全社に対し、あらためてより一層の商品化努力を求めていく。
全社が冷媒はHFC類を使用中、断熱材発泡では炭化水素(シクロペンタン)が主流に
グリーンピースでは1993年に「オゾン層を破壊するフロン」も「強力な温暖化ガスである代替フロン」も使用しない「グリーンフリーズ」の開発を委託し、実現化させた。現在、世界中に2000万台以上が発売され、生産される家庭用冷蔵庫のおよそ15%がすでに「グリーンフリーズ」である。
グリーンピースでは1993年以来、日本の家電メーカーに対しても一刻も早い脱代替フロン冷蔵庫の開発を求めてきた。
松下、シャープは94年に断熱発泡を炭化水素(シクロペンタン)に切り替えた。三菱、日立は炭化水素と代替フロンの一種であるHCFC類を併用。東芝、富士通ゼネラル、NECはHCFC類(オゾン層破壊物質であり温暖化ガスでもある)を使用している。
発泡は炭化水素が主流になるが、発泡に新たなHFC類(HFC-245fa)を選択肢とする社もある。