本日10日朝、むつ小川原港に入港予定の高レベル放射性廃棄物輸送船に対する、グリーンピース・ジャパンと市民団体約50団体から構成される「核ごみキャンペーン」の抗議行動が、青森県六ヶ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵施設ゲート前で今朝8時過ぎから開始された。

放射性防護服を着用した約15人が、大量の電気を消費し核のごみを発生させている東京などの自治体名を書いたキャニスターの模型を持ち、「核のごみを六ヶ所村だけに押し付けるな」「再処理をやめろ」などとアピールした。 また、使用済み核燃料の欧州での再処理と六ヶ所村での再処理工場の建設反対なども、主張した。

2月24日、日本原燃と英核燃料公社(BNFL)は60本のキャニスターに入れられた高レベル放射性廃棄物輸送船パシフィック・スワン号の青森到着は、3月10日と発表した。
しかし青森県知事の入港拒否表明により、入港の見通しはたたず、受け入れ自治体の核のごみに関する懸念が明らかとなった。木村知事は輸送の到着前に、日本政府に対し一定の条件を満たすよう要求している。

グリーンピースは、高レベル放射性廃棄物の処分と再処理工場建設の中止を主張することで、青森の環境の視点から、本当の意味での懸念を表明するよう、青森県知事に要求する。

六ヶ所村への核廃棄物船がいつ到着するかとは関係なく、青森県も市民も輸送に対して反対すべきである。
プルトニウムなど危険な核物質の長期的な管理計画が全くないまま、六ヶ所村に搬入することは大変危険である。欧州における日本の使用済み核燃料の再処理は、ただちに中止すべきである。