日本にはいまだダイオキシンの法的規制が全くないが、世界的にはダイオキシンを含む残留性有機汚染物質を地球規模で規制していくことをが合意されており、国連環境計画(UNEP)の管理理事会ではこれらの物質の条約交渉開始を採択することが確実になっている。このことは先のG7でも確認されている。
グリーンピース・ジャパンは日本政府に対してゼロ・ダイオキシンへの早急な対策を求めている。ツアーの最終日29日には、厚生省と環境庁に、より厳しいダイオキシン規制を定めるよう申入れを行い、ツアー中に集めた「ゼロ・ダイオキシン」を望む署名を環境庁に届ける予定である。
グリーンピース・ジャパンは、すでに発生したダイオキシンの処理ではなく、ダイオキシンが発生しないために、ダイオキシン発生の主な要因である塩素使用からの脱却(クリーンプロダクション)を図る必要がある、と主張している。
船の一般公開では、船内の見学が出来るほか、ダイオキシン問題をわかりやすく示したパネルや豊島の不法投棄現場から採取した廃棄物と浸出水の展示、グリーンピース作成のビデオ上映などを行なう。