「ゼロ・ダイオキシン」を訴え全国をツアー中のグリーンピース号が、キャンペーン最後の港、横浜へ寄港している。横浜でもほかの都市同様、ダイオキシンの環境や健康への脅威を警告し、ダイオキシンの発生そのものを無くしていくための対策を求め、船の一般公開を通しての啓蒙活動や、地元のNGO、議員との交流会などキャンペーン活動を行う。また明日午後6時半より、ツアーの初日に本船による海上抗議行動を行なった、産業廃棄物の不法投棄問題を抱える香川県豊島視察報告会をランドマークタワーで行う。

日本にはいまだダイオキシンの法的規制が全くないが、世界的にはダイオキシンを含む残留性有機汚染物質を地球規模で規制していくことをが合意されており、国連環境計画(UNEP)の管理理事会ではこれらの物質の条約交渉開始を採択することが確実になっている。このことは先のG7でも確認されている。
グリーンピース・ジャパンは日本政府に対してゼロ・ダイオキシンへの早急な対策を求めている。ツアーの最終日29日には、厚生省と環境庁に、より厳しいダイオキシン規制を定めるよう申入れを行い、ツアー中に集めた「ゼロ・ダイオキシン」を望む署名を環境庁に届ける予定である。
グリーンピース・ジャパンは、すでに発生したダイオキシンの処理ではなく、ダイオキシンが発生しないために、ダイオキシン発生の主な要因である塩素使用からの脱却(クリーンプロダクション)を図る必要がある、と主張している。

船の一般公開では、船内の見学が出来るほか、ダイオキシン問題をわかりやすく示したパネルや豊島の不法投棄現場から採取した廃棄物と浸出水の展示、グリーンピース作成のビデオ上映などを行なう。