おかげさまで福島放射能調査を始めることができました。

エネルギーチームの鈴木かずえです。

今、福島県に来ています。

福島県での放射能調査クラウドファンディングにご参加いただいたみなさま、そして、グリーンピースのサポーターのみなさまからのご寄付と、グリーンピース・フランス、グリーンピース・ドイツ、グリーンピース・ベルギーからの支援を受けて第29回目の放射能調査を始めることができました。ありがとうございます。

9月4日の開始からこれまでに、クラウドファンデイングでは300名以上のみなさまから162万円のご寄付をいただきました(10月15日現在の集計)。ほんとうにありがとうございます。

グリーンピースが、福島県での放射能調査を始めたのは2011年3月26日です。

以来、調査を続け、今回が29回目となります。

2013年以降は、避難指示が解除され、住民のみなさんが戻られたときの被ばくリスクを明らかにするための調査を中心に行ってきました。

避難指示の解除は、賠償の打ち切りも意味します。そのため、経済的な理由で避難生活をあきらめて汚染の残る地域に戻らざるを得ない方もいます。

2015年からは避難指示が解除された地域と、避難指示が解除されようとしている地域の民家の敷地の放射能調査を続けています。精度の高い検出器を使って敷地を数千箇所測ることで、戻った場合の被ばく量を推定しています。

2015年、2016年、2017年の調査結果から、放射能がとても減っているところと、逆に増えているところがあることが明らかになりました。再汚染が起こっている可能性があります。

おかげさまで福島放射能調査を始めることができました。

戻れない理由を測る

調査結果は住民のみなさんにご報告しています。

そのときに、「グリーンピースは、自分の家に戻れない理由を測ってくれていると思っている」とおっしゃっていただいた言葉が忘れられません。

避難指示が解除されても、”戻らない”のではなく、”戻れない”。帰還できない正当な理由があることを調査で示せたらと思っています。

そして、もうひとつの目的は、東京電力福島原発事故が何をもたらしたかを、とくに原発の再稼働が進められようとしている地域の方に広く知らせることです。10月28日には四国で、11月7日には新潟で、報告させてもらいます。

企業や政府から資金提供を受けないグリーンピースが今年も調査ができるのは、ひとりひとりの市民のご寄付のおかげです。

ほんとうにありがとうございます。

調査チーム一同、みなさんの思いを受けて、しっかり調査させていただきます。

おかげさまで福島放射能調査を始めることができました。

福島調査報告会in新潟のお知らせ

今年は調査直後に調査チームリーダーのヤン・ヴァンダ・プッタが最新調査結果を

新潟でお伝えします(通訳あり)。

案内役の浪江町町民・菅野みずえさんもいっしょにお話しします。

■日時:11月7日(水)18:00〜20:00

■会場:ときめいと(新潟駅南口直結)

■入場料:無料
■主催・問合せ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン

■協力:新潟県平和運動センター/原発からいのちとふるさとを守る県民の会

■定員:60名(定員に達し次第〆切らせていただきます)
■申込み:https://act.gp/Niigata1107