イベント概要

日時
2024年10月2日(水) 15:00〜17:00
(17:00~19:00 レセプション)
場所
虎ノ門ヒルズフォーラム
〒105-6305 東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー4階・ホールB
参加費
無料
定員
会場:150名まで

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンと、イクレイ(ICLEI)-持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会は、2025年の国際プラスチック条約採択に向けて、条約交渉の現状や見通しの共有、関係する様々なステークホルダーが対話する場「第2回国際プラスチック条約シンポジウム ー1.5度と整合的な循環経済に向けた、世界の脱プラスチック規制の動向と条約のあり方 ー」を開催します。

プラスチックのすべてのライフサイクルにおける汚染に対応し、リユースやリフィルのような解決策を中心とした「循環経済(サーキュラー・エコノミー)」実現するには、実効的かつ野心的な国際プラスチック条約が必要不可欠です。国連、政府、国内・海外企業、自治体など、各ステークホルダーはこの条約に対し何を求めているのか等を共有します。より野心的な条約・その後の国内制度整備につなげ、1.5度と整合的なソリューションについて議論を深めます。

<こんな方におすすめ>

・プラスチック問題・解決策について国内外の動向を知りたい方
・自社/取引先のプラスチック製品に今後どのような影響があるか知りたい方
・自社のSDGsへの取り組みをご担当されている方/ご関心がある方

会場では、ネットワーキングの時間を設けています。ご参加お待ちしております。

画像:国連環境計画より 第2回政府間交渉委員会の様子(フランス・パリ)

政府、海外・国内企業、自治体、ユースなど各界から登壇

各ステークホルダーによる登壇者をお迎えし、現状に関する情報を共有するとともに、登壇者間のパネルディスカッションを予定しております。

■ プログラム (仮)
※他にも登壇者を予定。プログラムや登壇者は予告なく変更する場合があります。

15:00-15:10 開会挨拶
内田 東吾 イクレイ日本 事務局長
15:10-15:20 上流の環境問題から下流の環境問題まで、ライフサイクルでプラスチック汚染等を効果的に減らす視点
田崎 智宏 国立環境研究所・資源循環社会システム研究室 室長
15:20-15:30 国際プラスチック条約交渉のこれまでとこれから
小池 宏隆 国際環境NGOグリーンピース・ジャパン シニア政策渉外担当
15:30-16:10 ラウンドテーブル1:現在のプラスチック関連施策と進むべき方向
エリック カワバタ テラサイクルジャパン/Loop Japan 代表 アジア太平洋統括責任者
水谷 好洋 環境省 地球環境局 海洋環境課長
松倉 杏奈 プラスチック若者会議 メンバー
16:10-16:50 ラウンドテーブル2:企業と自治体が進めるソリューション
榎堀 都 CDP Worldwide-Japan アソシエイトディレクター/ディスクロージャー
荒井 和誠 東京都 環境局資源循環推進部計画課 資源循環計画担当課長
中村 健太郎 クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス 事務局主幹 
16:50-17:00 閉会挨拶
17:00-19:00 レセプション
横山 信一 公明党 党海洋プラスチックごみ等対策推進委員会委員長 参議院議員

メインフォーラム

【登壇者プロフィール】

内田 東吾(主催者代表 / イクレイ日本 事務局長)
2006年に国際協力銀行(JBIC)に入行。世界銀行、アジア開発銀行などの国際機関のほか、韓国・中国・タイなどの援助機関との連携業務に携わる。2009年から国際協力機構(JICA)の企画調査員としてタイに3年、カンボジアに5年勤務。環境・気候変動分野の国際協力事業を担当し、環境公害対策、気候変動対策のほか、都市の環境インフラ支援事業に従事。2017年に(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)に入所、ASEAN各国都市のSDGs推進事業を担当。2018年より現職。

田崎 智宏(国立環境研究所・資源循環社会システム研究室  室長)
国立環境研究所・資源循環社会システム研究室 室長。博士(学術)。システム工学と政策研究の2つの専門性を活かして、リサイクルおよびサーキュラーエコノミーの分野ならびにサステナビリティ分野の研究に従事してきた。

小池 宏隆(国際環境NGOグリーンピース・ジャパン シニア政策渉外担当)
国連、研究機関、NGOにて、持続可能な開発、気候変動、若者、防災等の分野で政策提言や開発実務に10年間携わる。過去に国連若者参画メカニズムを統括。持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)を設立。地球環境戦略研究機関(IGES)政策研究員、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)プログラムマネジメント・コンサルタントを務める。現在、グリーンピース・ジャパン、シニア政策渉外担当。

エリック・カワバタ(テラサイクルジャパン/Loop Japan 代表 アジア太平洋統括責任者)
環境及びサステナビリティ分野に14年以上携わる豊富な経験を持つ。1999年〜2010年複数の投資銀行などでリーガルカウンセルを歴任。2008年日本のカーボン・フリー・コンサルティングにボランティアで協力。2009年にはオーシャン・グリーン・アソシエーションの共同創設者として、日本でのサンゴの白化や海洋生態系保全のため海洋の水温を下げる取り組みに従事。2013年テラサイクル入社。2014年1月よりテラサイクルジャパン代表。

水谷 好洋(環境省 地球環境局 海洋環境課長)
1997年厚生省入省。2012~2013年、水俣条約の条文案を決定するための政府間交渉委員会に参加。この他、在ドイツ日本大使館(環境担当)、気候変動交渉、途上国との国際環境協力・環境インフラの海外展開担当参事官を歴任。2024年7月より現職。

松倉 杏奈(プラスチック若者会議 メンバー)
青森県出身岩手大学農学部卒。幼少期から環境問題へ関心が強く、アンバサダーやモデルなどPR業を通した地域・社会課題解決事業に多数参画。上京後「ときめきで地球を救う」をテーマに実践型社会貢献事業を立ち上げ、現在はエシカルに特化したモデル・タレント人材を育成中。2024年夏、「プラスチック若者会議」へ参加し、野心的な国際プラスチック条約締結に向けたU30による提言書作成に尽力した。

榎堀 都(一般社団法人CDP Worldwide-Japan アソシエイトディレクター/ディスクロージャー, ジャパン)
CDPで日本国内の情報開示の責任者を務める。環境分野における情報開示や先進的な取組みを促進するべく、企業や投資家、政府等様々なステークホルダーに働きかけるなど、国内でのCDPの活動全般に携わっている。博士(環境学)。

荒井 和誠(東京都 環境局資源循環推進部計画課 資源循環計画担当課長)
1999年4月に東京都入庁
2004年4月から環境行政に従事
2020年4月 多摩環境事務所廃棄物対策課長
2022年4月から現職

中村 健太郎(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス 事務局主幹)
1994年東京大学卒業、博士(法学、明治大学)。一般社団法人産業環境管理協会で、公害・環境問題の調査研究事業に長年携わる。CLOMA(2019年設立)では国際連携部会事務局及びINC関連業務を担当。

■レセプション(交流会)

横山 信一(公明党 党海洋プラスチックごみ等対策推進委員会委員長 参議院議員)
公明党・参議院議員(3期目)。党海洋プラスチックごみ等対策推進委員会委員長として国会や与党内でプラスチック汚染等に関する議論を牽引。復興副大臣、農林水産大臣政務官、党参議院国会対策委員長を歴任。水産学博士。

今年11月、国際プラスチック条約の最終交渉が韓国・釜山で開催予定

世界では、プラスチック汚染が深刻な問題となっており、環境への負荷や健康への悪影響のみならず、気候変動を悪化させることが問題視されています。世界全体でリサイクルされたプラスチックはたったの9%であるにも関わらず、2050年までにプラスチックの製造量は3倍になるという推定もあります。また、プラスチックのライフサイクルにおける排出量は現状でもOECDは18億トン(世界全体の3.4%の排出量)に上ると報告しています。このままでは2050年までに残された炭素予算の30%近くを占めるとも言われ、対策は待ったなしです。

各ステークホルダーによる登壇者をお迎えし、現状に関する情報を共有するとともに、登壇者間のパネルディスカッションを予定しております。

しかし、各国での取り組みは十分ではなく、この地球規模課題に世界的に取り組むため、国連環境総会では、プラスチック汚染を根絶する国際枠組みの策定を目指す決議が採択され、国際プラスチック条約の交渉プロセスが開始されました。日本が議長国を務めたG7においては、2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにすることが合意されました。2023年5月に開催された第二回交渉では、世界58カ国が参加する「プラスチック汚染を終わらせる高い野心連合」日本も加盟しました。

本年4月に第4回交渉がカナダはオタワで開催されました。次の最終交渉(INC5)は11月に韓国は釜山にて開催されます。この会議では、世界各国が最終的な合意に達し、プラスチック汚染を効果的に削減するための具体的な措置が決定される予定です。

1.5度目標の達成に向けては、プラスチックも重要な役割を果たします。1.5度目標と整合的な循環経済を構築するためには、プラスチックをライフサイクルで評価する必要があり、条約における野心的な合意はもちろんのこと、企業や自治体によるソリューションの追求・普及も欠かせません。人々と環境の健康を守りながら、脱炭素時代の要求に企業や自治体が答えていくためにも、正面からプラスチックと気候変動の関連性について取り組む必要があります。

本会合では、2025年の国際プラスチック条約採択に向けて情報を提供し、関係ステークホルダーによる参画を推進し、より野心的な条約・その後の国内制度整備につなげ、1.5度と整合的なソリューションについて議論を深めます。

「海の豊かさを守ろう」だけではないプラスチックとSDGs

SDGsに照らすと、 プラスチックの問題は

ゴール12 持続可能な消費と生産(つくる責任つかう責任)
はもちろんのこと、
ゴール14 海の豊かさを守ろう(海洋プラスチック汚染)
ゴール13 気候変動に具体的な対策を(化石燃料由来のプラスチックを減らす)
ゴール9 産業と技術革新の基礎を作ろう(リユースやリフィル、リペアといった新しい解決策を促進)
などにも関わります。

画像:SDGs. 国連広報センター

本会合では、2025年の国際プラスチック条約採択に向けて情報を提供し、関係ステークホルダーによる参画を推進し、より野心的な条約・その後の国内制度整備につなげ、1.5度と整合的なソリューションについて議論を深めます。

画像:バリ、チャングービーチのプラスチックごみ(2021年12月)

– イベント概要 –

「第2回国際プラスチック条約シンポジウム-1.5度と整合的な循環経済に向けた、世界の脱プラスチック規制の動向と条約のあり方-」

【開催日時】 2024年10月2日(水)15:00〜17:00(17:00~19:00 レセプション)

【開催形式】 会場開催

【会場】虎ノ門ヒルズフォーラム

〒105-6305 東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー4階・ホールB

【定員】 会場:150名まで

【参加方法】 当Peatixイベントページのチケット・申込フォームより、お申込みください。

【参加費】 無料

【主催・共催】 国際環境NGO グリーンピース・ジャパン / イクレイ(ICLEI)-持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会

【後援】 気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative) 他

■ 主催者情報

国際環境NGOグリーンピース:
グリーンピースは、 地球規模で起こる環境問題の解決に向けて、 世界55か国の国と地域にあるオフィスと連携し、活動を続けている国際環境NGOです。活動の独立性をまもるため政府や企業から財政的支援を受けず、すべての活動が個人のご寄付で支えられています。
https://www.greenpeace.org/japan/

イクレイ(ICLEI)-持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会:
「イクレイ(ICLEI)-持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会」は、持続可能な未来の実現に取り組む2,500以上の都市や地域からなる国際的なネットワークです。 日本では、24の自治体が加盟しており、人口の30%をカバーしています。国内外のネットワークを生かし、日本の自治体の取り組みを支援している他、情報提供、国際的な発信機会の提供等を行っています。
https://japan.iclei.org/ja/

【注記】
*申込時にご送信いただいた内容は、プライバシーポリシーに基づいてグリーンピースが責任をもって管理します。

*申込時にご希望の方には、今後グリーンピース・ジャパンやイクレイ日本から、持続可能な社会の実現に向けたお知らせをお送りいたします。(申込フォーム入力時にご選択ください)