国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都港区)は、10月21日(土)、22日(日)の両日、代々木公園(東京都渋谷区)で開催されるコミュニティフェスティバル「earth garden ”秋” 2023 Mountain High!!」にて、「エラーコード:秋」と題したデジタルアートBOXを設置します。来場者がBOX内に入り、気候変動と紅葉をテーマにしたデジタルアートを体感することで、気候変動への意識を高めることを目的としています。

また、紅葉のデジタルアート展示に合わせて、グリーンピースは気象庁の気象および生物季節観測データを元に、記者発表資料『紅葉時期の変化にみる気候変動の影響について』をまとめました。調査の結果、東京のイチョウおよびカエデの紅葉日は、1950〜60年代と2010年代を比較するとイチョウは15日、カエデは18日遅くなっています。この間、全国の平均気温が上昇していることから、気温上昇の影響で紅葉時期が遅れている可能性があります。

<イベント概要>

名称:earth garden ”秋” 2023 Mountain High!!(公式サイト

会期: 2023年10月21日(土)- 10月22日(日)

会場: 代々木公園イベント広場・ケヤキ並木(東京都渋谷区代々木神園町2-1)

   Googleマップ 

時間:11:00~17:00(予定) 入場料:無料

グリーンピース企画名:「エラーコード:秋」(特設サイト

<主な調査結果>

  • 1901〜1910年と2011〜2020年の6月1日の10年平均気温(東京)を比較すると、2.3℃上昇しており、同様に9月1日は1.5℃の上昇だった
  • カエデ、イチョウともに紅葉時期が遅くなる傾向が見られ、分析した東京、札幌、福岡の3都市の中では福岡の遅れが最も顕著だった
  • 1953~1969年と2010~2019年のカエデの平均紅葉日(注1)を比較すると、東京は18日、札幌は21日、福岡は36日遅くなっていた
  • 1953~1969年と2010~2019年のイチョウの平均紅葉日を比較すると、東京は15日、札幌は12日、福岡は32日遅くなっていた

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(注1)紅葉日とは、標本木全体を眺めたときに大部分の葉の色が変わった状態になった最初の日を指す(気象庁「カエデの紅葉日」を参照)